飲酒運転による交通事故件数は、徐々に減少しています。理由としては、道路交通法が改正されて罰則が厳しくなってきていることや、飲酒運転根絶への意識が世間で高まっていることが考えられます。
飲酒によって低下する脳の働き
アルコールは大脳機能を麻痺させます。それによって理性が失われて気持ちが大きくなりがちで、なんとなく「大丈夫だろう」という意識になったり「明日も車が必要だから」などと自分に都合のよい理屈をつけて、ハンドルを握ってしまいがちです。

そして、車の運転には的確な判断と機敏な動作が求められますが、お酒を飲むと注意力や判断力が低下します。アルコールの作用で危険に対して反応が鈍くなったり、操作ミスをおかしやすくなり、事故につながります。
アルコールの量がどんなに少なくても、脳には確実に影響が及んでいます。一滴であっても飲酒は飲酒。お酒を飲んだら運転してはいけません。
重大事故につながる危険性が高い

注: 数値は呼気中アルコール濃度
出典: 財団法人交通事故総合分析センター 発行 『第10回 交通事故調査・研究発表会』データ
酒酔いと酒気帯びの違い
飲酒運転とは、飲酒後にアルコールの影響のある状態で運転をすることで、事故を起こしたか否かにかかわらず、道路交通法で禁じられています。罰則は飲酒の状態によって2つに分類されます。「酒酔い運転」は、アルコール濃度の検知値とは厳密な関係はなく、アルコールの影響によって正常な運転ができないおそれがある状態で運転することです。それに対して「酒気帯び運転」は、政令で定める基準以上にアルコールを保有する状態で運転することです。
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アルコール濃度の検知値とは厳密な関係はなく、アルコールの影響によって正常な運転ができないおそれがある状態で運転すること
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政令で定める基準(呼気1Lに0.15mgあるいは血液1mlに0.3mg)以上に体内にアルコールを保有する状態で運転すること
たくさん飲んだ翌朝も注意
個人差はありますが、ビール中びん(500ml)1本分のアルコールが抜けるまでには、体重60kgの人で3時間以上かかります。ビール中びん4本を飲んだとしたら、体からアルコールが消えるまでには12時間以上かかります。たくさん飲酒した翌朝、酔いがさめたという感覚になったとしても、睡眠によって早く抜けるというわけではないため、実際には体内にアルコールが残っていることがしばしばあります。同じように、軽く飲んだ場合に仮眠してすっきりした気がしても、実際は、アルコールは体から抜けていないことも多いのです。
まずは適正飲酒を心がけたいですが、前日飲んだお酒の影響が残っているときは、翌日も運転を控えましょう。
運転者以外の人が心がけること
飲酒運転者だけでなく、酒類提供者や飲酒運転の車への同乗者、車の提供者は、飲酒運転を助長し、認める行為であるとして、道路交通法の罰則の対象となっています。車を運転する人にお酒をすすめたり、お酒を飲んでいる人に車を貸したりしてはいけません。運転者がお酒を飲んでいることを知りながらその車に同乗することは、もってのほか。運転者以外の人も、飲酒運転を「させない」ように注意しましょう。
また、運転が禁じられているのは自動車だけではありません。バイクはもちろんのこと、自転車も含まれていることを覚えておきましょう。
歩行中の交通事故死者の半数以上からアルコールが検出されているというデータがあります。飲酒後は、歩くときにも注意が必要です。


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- 飲んだら乗らないを徹底する
- 代謝の速度は個人差が大きく目安に過ぎない
- 翌日運転するなら前日の飲酒は控えめに
- 運転者にお酒をすすめない、飲んでいる人に車を貸さない、運転者が飲んでいることを知りながらその車に同乗しない




















