ニュースリリース

2015年 サッポロビール マーケティング方針

 サッポロビールは、2014年-2016年中期経営計画で策定したビジョン「オンリーワンを積み重ね、No.1へ」を掲げ、さらなる成長ステージへ進みます。ビール事業をはじめ、ワイン・スピリッツ事業においても当社ならではの価値を提供していきます。

Ⅰ.2014年の振り返り
 昨年のビールテイスト総需要は、前年比約98%と推定しています。当社は「乾杯をもっとおいしく。」をコミュニケーションメッセージに据えながら、「オンリーワン」の価値をお客様へ提供することにより、「ビール事業」、「ワイン・スピリッツ事業」での成長を目指しました。
ビールテイストにおいては基軸ブランドを強化し、販売数量は3年連続で前年実績を上回りました。また、ワイン・スピリッツ事業も4年連続で売上高を拡大し、総合酒類企業として順調な成長を示しました。

2.ワイン・スピリッツ市場での成長
 ワイン事業の売上は前年比108.8%となりました。国産ワインではエントリーユーザー向けの「サングリア リコ」シリーズの好調に加え、国産ぶどう100%プレミアムワイン「グランポレール」ブランドの販売数量が前年比119.4%と伸長し、前年の販売実績を大きく上回りました。輸入ワインでも、オーストラリアワイン[イエローテイル]の販売数量が前年比104.4%となるなど好調に推移しました。
 スピリッツ事業の売上は前年比111.9%となりました。RTD(注1)では、ノーベル製菓社とのコラボ商品「男梅サワー」を中心に計画を大幅に上回りました。和酒では、甲乙混和芋焼酎売上No.1(注2)の「こくいも」、機能プラス系梅酒の「3種の贅沢ポリフェノール 赤梅酒」、和テイストRTS(注3)「男梅の酒」がけん引し、4年連続で売上増となりました。洋酒では、バカルディブランドの伸長により3年連続の売上増を果たしました。
 ワイン事業、スピリッツ事業を合わせた売上高は前年比110.8%となりました。
 
(注1)Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料の総称。
(注2)インテージSRI甲乙混和芋焼酎市場 2012年12月~2014年11月 累計販売容量
全国スーパーマーケット/CVS/酒DSの合計
(注3)Ready to Serveの略。氷やソーダなどで割るだけで楽しめるお酒。

Ⅱ.2015年マーケティング方針
本年も「乾杯をもっとおいしく。」をコミュニケーションメッセージに据えながら、「オンリーワンを積み重ね、No.1へ」のビジョンのもと、さらなる成長ステージを目指し、ブランド強化のため、各分野へ積極的に投資を行います。

1.ビール事業
 本年のビールテイスト総需要は99%程度の市場環境になると推測しています。
当社は、「オンリーワンコンセプトの追求」と「ビール文化の創造」をテーマに、「独自価値強化」と「顧客接点強化」に取り組むことで4年連続の売上増を目指し、基軸ブランドの「ヱビス」「サッポロ生ビール黒ラベル」「麦とホップ The gold」「極ZERO」に経営資源を集中します。
 また、本年からサッポロならではのビール文化を創造していきます。

「ヱビス」
 「100年プレミアムブランド」をコミュニケーションテーマに、ヱビスビールが培ってきた品質に対するこだわりを強く訴求し、「プレミアム価値」No.1ブランドを目指します。
 また、年間を通して「ハレの日」をテーマに販促展開していきます。限定商品も投入し、家庭用、業務用、ギフト市場における顧客接点拡大を図っていきます。

「サッポロ生ビール黒ラベル」
 商品リニューアルを行い、「生のうまさ価値」No.1ブランドを確立します。
TVCMについては、妻夫木聡さんを継続起用した大人エレベーターシリーズで「大人の☆生。」の世界観を訴求していきます。
 業務用市場では、昨年から生ビールの提供品質を極限まで追求した「パーフェクト樽生運動」をスタート。黒ラベルはその中心ブランドとして「パーフェクト黒ラベル」を展開しました。本年もこの取り組みを継続し、家庭用と連動したプロモーションを実施します。また昨年好評だった「パーフェクト黒ラベル」のアンテナショップ開設を予定しており、ブランド情報発信基地として展開していきます。

「サッポロ 麦とホップ The gold」
 さらなる「コク」のクオリティアップを目指し、2月に商品リニューアルを行います。「ザ・ゴールド、ひろがる!」をコミュニケーションテーマに、浅野忠信さん、岡田准一さんを「ゴールデンコンビ」として継続起用します。ゴールドの世界観の中で、麦とホップが持つ「輝くコク。」のうまさを訴求して、「コク系新ジャンル」No.1ブランドを目指します。また、年間を通じて「ゴールド」をテーマとした店頭プロモーションを展開していきます。

「サッポロ 極ZERO」
 2月中旬製造品から中味とパッケージをリニューアルします。極ZEROの最大特長である「プリン体0.00(注1)」と「糖質0(注2)」に加え、新たに「人工甘味料0」を実現し、世界初(注1)“3つのゼロ”として生まれ変わります。TVCMでは引き続き、さまぁ~ず三村マサカズさん、桐谷美玲さんを起用し、商品特長である“3つのゼロ”を分かりやすくお伝えすることで、一層の飛躍を図り「機能系発泡酒」No.1を目指します。

 (注1)発泡酒において世界で初めて100ml当たりプリン体0.00mg、糖質ゼロ、人工甘味料不使用を実現した商品です。(当社調べ)
 (注2)栄養表示基準に基づき、100ml当たり糖質0.5g未満を「糖質0(ゼロ)」と表記しています。

新商品「サッポロ グリーンアロマ」
 本年3月10日(火)に女性をターゲットにした機能系新ジャンル「サッポロ グリーンアロマ」を発売します。糖質80%オフのライトな味わいで、3種類のボタニカル(注1)素材(ホップ・コリアンダーシード・オレンジピール)を使用し、心地よい香りと爽快な味わいを提案します。女性のお客様が機能系商品に求めている「気分転換」や「リラックス」といったニーズにお応えする商品です。
 (注1)植物

「クラフトビール」事業
 近年成長しているクラフトビール市場に参入します。「ビール文化の創造」をテーマに、今までには無い価値を生み出し、新しいビジネスモデルでの事業構築を図っていきます。当社が培ってきた醸造技術や原料へのこだわりを活かした商品を発売する予定です。

2.ワイン・スピリッツ事業
 堅調に推移している「ワイン事業」「スピリッツ事業」のさらなる成長を推進するため、各分野のテーマに沿ってブランド育成を進めていきます。

(1)ワイン事業
 ワイン事業は、「高品質の追求」をテーマに、お客様にとって価値ある提案を強化していきます。国産ワインは「グランポレール」で新商品を投入し、輸入ワインでは、人気のチリワイン「サンタ・リタ」ブランドに「シークレット・リザーブ」を加え、成長する中高級価格ワイン市場に対応します。また、シチリア産ワイン「パンテラ・ドーロ」の発売を予定しており、家庭用市場で需要が伸びているイタリアワインを強化します。
 一方で、ワインユーザー拡大のための商品や飲み方を提案し、エントリーユーザーの定着を図ります。昨年発売した「サングリア リコ」シリーズや、樽詰スパークリングワイン「ポールスター」(業務用)を展開し、カジュアルにワインを楽しめる取り組みを継続していきます。

(2)スピリッツ事業
スピリッツ事業は、「カテゴリー・チャネルの垣根を越えたオンリーワン商品の追求」をテーマに、お客様に驚きと感動を与える商品を提案します。
RTDについては、「男梅サワー」を筆頭に、コラボレーションによる独自価値の提案を引き続き行います。
 焼酎については、好調な甲乙混和芋焼酎「こくいも」に加え、本格焼酎「和ら麦」「からり芋」でソーダ割りの提案を進めます。また「3種の贅沢ポリフェノール 赤梅酒」を中心に機能プラス系梅酒をシリーズ化します。
 洋酒については、世界販売量・販売金額No.1(注1)ラム「バカルディ」をはじめとして、「ボンベイ・サファイア」、「デュワーズ」、「マルティーニ」に注力します。特に「バカルディ」では、人気が定着してきた「モヒート」をさらに強化します。
 (注1)2013年IWSR調べ

※2014年の実績及び2015年の計画については、PDFファイルをご参照下さい。

以上

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