サッポロビール株式会社
会社情報
★SAPPORO
  • よくあるご質問・お問合せ
  • サイトマップ
  • ホーム
  • 商品情報
  • サッポログループ

ホーム > 会社情報 > 研究開発 > 価値創造フロンティア研究所 > 廃棄パンから効率的にエネルギーを取り出す「水素・メタン二段発酵技術」を確立

廃棄パンから効率的にエネルギーを取り出す「水素・メタン二段発酵技術」を確立

【写真】

廃棄物の再利用でエネルギーを発生

【写真】

実用化の日も近い

ビール製造で培った発酵技術やプラント技術は広く応用が可能です。サッポロビールでは近年、地球環境に貢献する技術開発にも力を注いでいます。最近の成果の1つが、食品工場などから出る食品製造廃棄物をバイオガス(バイオ水素とバイオメタン)に変えてエネルギーとして利用するもので、2004年には世界で初めて、余剰パン(製パン工程の途中で発生するパン生地やパンくずなどの残渣)から水素とメタンを連続的に生産する「水素・メタン二段発酵」のパイロット装置の開発に成功しました。

食品工場から出る製造廃棄物のこれまでの活用方法は、飼料や肥料としての利用に限られ、多くは焼却されたり埋め立てられたりしていました。今回開発した水素・メタン二段発酵技術は、投入した廃棄パンから燃料電池などに利用できる水素ガスと、ボイラーなどの燃料となるメタンガスを別々に生成できます。食品製造廃棄物などのように固形物を含む場合、メタン発酵処理には長時間を要しますが、水素発酵を併用することで効率的な分解が可能になり、処理時間を大幅に短縮することに成功しました。バイオメタンを燃料電池の燃料ガスに利用する技術を国内でも導入している例がありますが、この方法ではメタンガスに含まれる硫黄分を除去して燃料電池に供給しなければなりません。これに対し、サッポロビールが開発したバイオ水素は硫黄分をほとんど含んでいないので燃料電池用に優れるという特徴も備えています。

開発チームは2002年に工業化に堪える水素生産微生物の探索に着手し、2004年には発見した微生物群を用いる30L規模のバイオリアクターの技術確立に至りました。さらに2005年には900L規模の実証試験へと進み、実用を視野に入れたパイロットプラントで長期連続運転データを取得しています。