ホーム > 会社情報 > 研究開発 > 価値創造フロンティア研究所 > 大麦由来の「麦芽乳酸菌」の優れたアレルギー体質改善機能を動物実験で実証
サッポロビールでは信州大学農学部保井久子教授と共同で、これまでの乳酸菌よりも優れたアレルギー体質改善機能を有する、大麦由来の「麦芽乳酸菌」を発見しました。その成果を動物実験※1で実証し、2007年7月11日第13回国際粘膜免疫学会で発表しました。乳酸菌のアレルギー体質改善機能の研究は、近年多くの食品メーカーが行っており、その効能に関する多数の有効な成果が発表されています。当社も長年ビール醸造と関わる乳酸菌で研究を続けており、2005年からは、アレルギー体質改善機能を有する乳酸菌の探索も開始しました。乳酸菌は元々、ベルギーの白濁したビール「ホワイトビール」などを始め、ヨーロッパの一部でビールづくりに使用されていますが、世界的には、透明度の高いピルスナータイプが一般的であることから、多くのビールメーカーでは、ビールを混濁させる乳酸菌を、醸造工程中から排除する対象として研究を行ってきました。しかし今回の探索は、醸造過程で不要とされてきた乳酸菌に、隠された機能があるのではないかという当社独自の発想の転換から始められました。
当社は、低栄養、低pHだけでなく、アルコール成分が存在する等の過酷な環境において生存が可能な乳酸菌が、一般の乳酸菌に比べ極めて強い耐性を有している点に着目し、新規機能の探索研究を実施してきました。その結果、抗アレルギー機能のより強い乳酸菌である、大麦由来の「麦芽乳酸菌」を発見しました。そもそも大麦は乾燥に強い植物であり、そうした植物に付着する乳酸菌は通常のものより、環境ストレスに強いと考えられます。動物実験では、アレルギー症状を有するマウス20匹を、「麦芽乳酸菌」を投与したグループと、投与しないグループの二つに分け、約3ヶ月間観察しました。効果は20日後から現れ、「麦芽乳酸菌」を投与した10匹中8匹のマウスにおいて、皮膚上の出血、浮腫、脱毛、乾燥、発疹などのアレルギーの症状が軽減されたことが実証されました。尚、当社では「麦芽乳酸菌」のアレルギー体質改善機能について特許出願中です。
