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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、夏に食べたい冷たいグルメについて調査

リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、夏に飲食したくなる冷たいグルメに関してアンケートを実施した。
■夏グルメで好きなもの、 1 位は「冷たい麺」、 2 位「冷やし中華」、 3 位「アイスコーヒー」
 まず、夏のグルメで好きなものを聞いたところ、トップ 5 は、「冷たい麺 ( 冷やし中華、韓国冷麺を除く ) 」 (60.2 % ) 、「冷やし中華」 (52.2 % ) 、「アイスコーヒー」 (49.6 % ) 、「冷奴」 (41.9 % ) 、「冷しゃぶ」 (36.3 % ) 。女性 20 ~ 40 代で「冷しゃぶ」 (43.1 % /44.9 % /45.3 % ) 、「韓国冷麺」 (27.5 % /26.6 % /23.9 % ) の人気が高く、男性 40 ~ 50 代では「アイスコーヒー」 (59.0 % /55.3 % ) 、「エクストラコールド生ビール」 (19.5 % /20.1 % ) の人気が高いなど、性年代により、好きな夏のグルメが分かれた。
■過去 1 年の夏グルメの飲食経験、トップ 3 は「冷たい麺」「アイスコーヒー」「冷奴」
 次に夏グルメについて、過去 1 年での飲食経験も聞いたところ、 1 位「冷たい麺」 (76.9 % ) は好きなもの 1 位と同じだが、 2 位「アイスコーヒー」 (75.0 % ) 、 3 位「冷奴」 (74.9 % ) と好き嫌いにかかわらず身近感のあるメニューが上位に。以下 4 位「冷やし中華」 (69.5 % ) 、 5 位「冷しゃぶ」 (50.5 % ) と続いた。「アイスコーヒー」は特に男性 40 ~ 50 代 (82.6 % /83.4 % ) 、「冷奴」は女性 40 ~ 60 代 (81.1 % /82.3 % /87.8 % ) と男性の 60 代 (85.4 % ) でスコアが高く、上位となっている。また、東海圏では「冷やし中華」 (74.8 % ) の飲食経験率が他の圏域より高かった。
■「冷奴」は季節を問わず食べたい、「冷やし中華」は季節限定で食べたい
 夏グルメに対する、一年を通しての飲食状況と、季節を問わず食べたいという潜在ニーズがどの程度あるかを聞いたところ、「すでに、季節を問わず食べている・飲んでいる」メニューとしては、「冷奴」 (33.8 % ) が最多。「できれば、季節を問わず食べたい・飲みたい」 (24.3 % ) を合わせると、 58.0 %となり「冷奴」は季節を問わないメニューになっている様子がわかる。次いで、「アイスコーヒー」も「季節を問わず食べている・飲んでいる」 (31.0 % ) 、「季節を問わず食べたい・飲みたい」 (18.2 % ) を足すと 49.3 %と、こちらも通年化している。逆に、「季節限定で食べたい・飲みたい」では、「冷やし中華」 (63.2 % ) が最多。「すでに食べている人」と「できれば食べたい」に注目すると、「できれば食べたい」の面積の大きい「冷しゃぶ」の潜在ニーズは大きそう。また、「季節限定で食べたい・飲みたい」で最多の「冷やし中華」は、「通年食べている人」 (4.6 % ) に対し、「季節を問わず食べたい」 (14.8 % ) と、約 3 倍の差がある。こちらも外食などでの通年提供の潜在ニーズがあるといえそうだ。
■「季節を問わず食べている・食べたい」の合計は、多くのメニューで男性が高く、女性が低い傾向
 「季節を問わず食べている・食べたい」の合計を性年代で見ると、明らかに男性で平均より 5 ポイント以上高いセル、女性で平均より 5 ポイント以上低いセルが多いことが見てとれた。筋肉量や体感温度の差で男性は暑がり、女性は冷え性、とよく言われるが、食べ物の好みにもそれが表れているといえそうだ。
■季節が限定されている場合の解禁希望月、フード系は 6 月、飲料系は 7 月が多い
 夏グルメの解禁の希望月を聞いたところ、フード系は 6 月解禁希望が最も多く、 5 月から 7 月中心に希望があった。一方、飲料系は本格的に夏が来る 7 月の解禁希望が多い中、「アイスコーヒー」のみが、まだ春気分の強い 5 月解禁の希望者が最多の 21.7 %を集めた。「かき氷」については 7 月の遅めの解禁でよいという選択が最多 (39.2 % ) であった。
■他にも通年提供を希望するメニューが多数
 選択肢にあるメニュー以外で通年提供を希望する品目を自由回答してもらったところ、「夏グルメと思われるものの中で、季節を問わず一年中食べたいと思うもの」に対して、「アイスクリーム」、「鮎の塩焼き」、「水ようかん」、「ところてん」、「パッピンス ( 韓国の氷菓子 ) 」などが上がった。「ところてん」は“ビールのお供に最適”との声も。一方、「夏こそ食べたいもの」として、「キムチ鍋」、「すき焼き」等が上がった。
 栽培加工技術、輸送技術、冷凍解凍技術の進歩や流通網の発達などで、メニューの通年提供は今後も増える可能性があると考えられる。季節感を楽しみたい気持ちと、好きなものを通年食べたい・飲みたいという気持ちのせめぎ合いは、すでに多くの人の内面で起こっている現象と思われる。利便性をとるのか、「季節感」を大事にするのかは、飲食行動だけにとどまらない、個人の消費価値観の差かもしれない。

記事配信/外食ドットビズ(2017/04/21)
制作協力/外食ドットビズ

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