味わい対談
「黒和ら麦」と「和ら麦」
個性の違いで幅広い料理に対応!
フルーティな「和ら麦」(わらむぎ)に対し、まろやかなコクの「黒和ら麦」。同じ麦焼酎ながら際だった個性の違いが特徴です。今回はこの2つの麦焼酎を実際に繁盛飲食店の経営者の方に試飲していただき、ドリンクメニューとしての可能性を探っていただきました。参加していただいたのは、大東京・新宿を基盤に焼鳥業態、ダイニング業態など幅広く展開する「しょうすけグループ」の出井(いでい)武泰さん、東京・秋葉原の老舗日本料理店「車力」の3代目主人、飯島慶三さん。幅広い酒類の知識を持ち、焼酎への造詣も深いお二人です。

「飲み比べると個性がはっきりするね」

「黒和ら麦の香ばしい麦の香りが印象的」
●本日はお忙しいところありがとうございます。「黒和ら麦」と「和ら麦」を試飲していただきましょう。ではまず「和ら麦」からいきましょうか。
出井「やはりフルーティで飲みやすい。私自身の好みもありますが、誰にでもお勧めできる焼酎だと思います。初めて飲んだ時は口当たりのよさにびっくりしました。実際ついつい飲み過ぎてしまいますね」(笑)
飯島「フルーティで新潟の日本酒を思わせるところがありますね。アルコールのきつさを感じさせない。女性のお客様にお勧めしやすい味わいです」
●では次に「黒和ら麦」をお願いします。
出井「麦の香ばしさを感じますね。それが口の中でにぎやかに広がる」
飯島「本当に香ばしさがあります。例えば、麦チョコのような感じ。味わい深く、コクを感じます。黒麹と常圧蒸留、材料と仕込み法の長所が味に出ていると思います」
出井「その割には後味が残らない。大人の焼酎ですね」
飯島「香ばしいタイプの麦焼酎は今までにあまりない味わいですよね。この黒和ら麦は新しい焼酎の分野を築くきっかけになるかもしれないですね」
出井「両方を比べると同じ麦なのに、ずいぶんと味わいの差があります。今まで焼酎というとまず原材料の違いが先にきていたのですが、同じ麦で、こんな差が出るんですね。驚きました」
飯島「この味わいの違いを楽しめる提供法を考えたいですね」
出井「例えば、白ワインと赤ワインのようなイメージ。和ら麦は白ワイン、黒和ら麦は赤ワインのようなイメージで使えると思いますよ。和ら麦の場合は白と黒になるのかな」
飯島「そうですね。料理に合わせて使い分けるのは面白いですね。私のところでは、春の季節は桜鯛を使った料理がメインになるのですが、お刺身や焼き物などには和ら麦、こってりした煮魚には黒和ら麦が合うと思います」
出井「ワインのように厳密にこれに合うという感じではありませんが、うちでいえば、お刺身には和ら麦、焼き豚には黒和ら麦がいい。これは誰でも感じると思います。淡泊な料理は和ら麦、味が濃い物は黒和ら麦の相性がいい。簡単だから勧めやすいという面もいいですね」
飯島「コース料理などで、途中から切り替えるように提供すれば、その相性の違いに感動してくれるでしょうね」
出井「差が分かるように2種セットで飲み比べてもらってもいいかもしれない」
飯島「そうですね。そうすると差がすごく分かりやすくなり、料理との相性も納得してもらえると思います」
出井「あまり酒類ラインアップできない小さなお店や蕎麦店や焼肉店などの専門店でも、この2種類を揃えれば、乙類は十分かもしれない。料理に合わせて焼酎を選んでくれれば、お客様としてはうれしいと思いますよ。」

●焼酎ブームは既に定着した感がありますが、麦焼酎の可能性についてはどのようなお考えをされていますか?
出井「現在の焼酎ブームは芋が中心であることには間違いありませんが、これはマスコミの影響も大きいと思います。芋というイメージとさらっとした飲み口のギャップに魅力を感じている人は多いと思いますよ。ブームが一段落して、原材料ではなく、味わいの差でブランドをセレクトするようになれば、当然麦焼酎はもっとクローズアップされるでしょうね。私は、今日の味の比較でそんなことを大いに感じましたね」
飯島「私の店のお客様は50歳代の方が多く、自分の好みに対してけっこう頑固なところがあるんです。口で勧めてもなかなか興味を持ってもらいえない。昔ながらのブランドを選ぶ方が多いです。それぞれにこだわりがあり、例えば゛黒゛という言葉にひっかかるような…」
出井「確かに玄人感、大人感、本格感が黒という言葉にはありますね」
飯島「ええ、ですからメニュー表などで黒という言葉を強調すると、頼んでくれたりするんですね」
出井「自分で判断しなくちゃ気が済まないというわけですね」(笑)
飯島「本当にそうなんです。そんなことで味を知ってもらえるきっかけになる。そして次も同じものを注文されることが多いです」
出井「逆にうちのように若いお客様が多い店では、焼酎に関してはスタッフが勧めるものが売れますね。料理との相性という側面からセレクトしていくのも面白いと思います」
●なるほど、個性の違いを活かした提供法がアピールのポイントになりそうですね。を本日はお忙しい中、ありがとうございました。
出井武泰さん
焼鳥店だった先代を引き継いだ後、積極的に店舗展開。激戦区新宿を基盤に池袋へと出店エリアを拡大。個室を重視したインテリアとこだわりのメニューで若いビジネス客を中心に幅広いファン層を掴む。写真は新宿西口の「焼鳥 おでん 惣菜 庄助」。
焼鳥 おでん 惣菜 庄助 新宿西口店
東京都新宿区西新宿1-12-8庄助西新宿ビルB1~4F 03-3343-8311


飯島慶三さん
創業40年の老舗和食店「日本料理 車力」のご主人。常連のお客様を中心にビジネス客を集め、伝統の江戸会席料理を提供。立地する秋葉原は再開発が進み、現在東京でも指折りの注目スポット。そんな中で、酒類の知識豊富な若き三代目の活躍に期待が集まる。
日本料理 車力
東京都千代田区神田佐久間町2-10 03-3861-6170


サッポロビール協働契約栽培の北海道産大麦を100%使用。黒麹を使い、常圧蒸留で仕込んだ個性豊かな本格焼酎。製造は「和ら麦」同様福岡県田主丸町の楽丸酒造。ひとくち含めば、香ばしい麦の香りが口いっぱいに広がり、高品質な芋焼酎のようなまろやかなコクがありながら麦ならではのキレのよさを実現しています。
原材料/麦、麦麹 アルコール分/25% 内容量・参考小売価格500ml・952円、1.8L・2200円

平成18年度酒類鑑評会で優等賞を受賞。こだわりの原料と伝統の技から生まれた本格麦焼酎。飲食店専用商材として人気が高まっています。みずみずしくフルーティな香りとすっきりとした後味で、飲み手を選ばない飲みやすさが特徴です。黒和ら麦と好対照をなす個性で麦焼酎の楽しみが膨らみます。
原材料/麦、麦麹 アルコール分/25% 内容量・参考小売価格/720ml・1000円、1.8L・1900円

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