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ホーム >箱根駅伝応援サイト > 大会を支える関東学連・学連幹事インタビュー

大会を支える関東学連・学連幹事
インタビュー

「箱根駅伝は私たちにとっても〝集大成〟」

箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は〝学生主体〟の伝統を受け継ぎ、
現在も学連幹事を中心に大会を運営している。12月に入って準備も大詰めとなった中、
4年生の学連幹事2人に学連幹事となったきっかけ、裏方の業務内容、
最後の箱根駅伝への想いなどを聞いた。

前編後編

関東学生陸上競技連盟 常任幹事二見真理恵(駒澤大学4年)

高校までバレーボール一筋
大学では「女子マネ定員オーバー」で学連へ

箱根駅伝では前々回から鶴見中継所主任を務めている駒澤大学4年生の二見真理恵さん。高校までは、小学生の頃に始めたバレーボールで全国大会を目指し、一生懸命に取り組んでいた。しかし、進学した大学には女子バレーボール部がなく、実力不足を感じていたこともあって選手としての活動は断念。「全国的な活躍をできるものがないか」と考えた時、頭に浮かんだのが箱根駅伝の強豪として有名な陸上競技部の存在だったという。
「陸上競技部に問い合わせたところ、女子マネージャーはすでに定員になっていて入れませんでした。でも、陸上競技部の方から関東学連のことを聞いて、私もその一員になれたらなと思いました。箱根駅伝はもともと好きで、毎年よくテレビで見ていましたが、その運営を学生たちでやっているということを初めて知り、一緒にやりたいと思って入らせていただきました」

常任幹事の二見さん

最初は陸上競技のルールを勉強
記録情報処理員として数字と格闘

学連幹事に加わったばかりの頃を「陸上競技の細かいルールはもちろん、トラック&フィールドにどんな種目があるのかもわからなかった。まずは陸上競技の種目を覚えることから始まって、先輩についていくのが必死でした」と振り返る。

最初に携わったのは5月の関東インカレだった。二見さんは庶務係を任された。
「当時の会場は日産スタジアムで、選手は競技後にミックスゾーンという取材エリアを通らなければいけません。メインスタジアムから少し離れた場所で競技が行われたハンマー投の選手たちをミックスゾーンに引き連れて行ったことが印象に残っています。慣れないことばかりで疲れましたが、それ以上に楽しくて、これからも続けていきたいと思えた大会でした」

次第に陸上競技の魅力やおもしろさもわかってきた二見さんは、1年時の9月に行われた関東学生新人陸上競技選手権大会以降、記録情報処理員として活躍してきた。選手のエントリーの集約、競技会での組分けやレーン決めといった番組編成など、記録の処理全般を担っている。

箱根駅伝を主催する関東学連の学連幹事は約30人。授業終了後の時間などを使って大会の準備を進める

「関東インカレのような大規模な大会になると、2,000名を超える選手が出場しますし、一人ひとりに記録がありますから、間違えたら大変です。いつもパソコンと格闘しているような感じですね。私は性格がおおざっぱなところがあって、確認作業があまり得意ではなく、これまでにも間違えて最初からやり直さなければいけなかったことが何度かありました。1年目は記録情報処理員が私しかいなくて本当に大変でしたが、今は後輩が増えてみんなでできるので、だいぶ効率よく作業をできるようになりました」

念願だった箱根駅伝の運営
2年生から鶴見中継所主任を務める

念願だった箱根駅伝では、1年生の時に芦ノ湖で往路のフィニッシュテープを持った。往路優勝を決めた青山学院大学の神野大地選手(現・プロランナー/セルソース所属)をもっとも近くで迎えたのが二見さんだった。
「テープを持つのは緊張しました。手袋をしているので滑るんです。現地でリハーサルがあって、どれくらいの力で引っ張っていればいいかとか、放すタイミングを練習しました。本番でテープを持っているとき、『あぁ私、箱根駅伝を運営している』と感じましたね(笑)」

2年生になってからは、箱根駅伝では鶴見中継所主任を務めている。事前準備としては、鶴見警察署や中継所付近の関係各所に挨拶回りを行い、鶴見署では当日の動きを打ち合わせて確認する。「何度もお邪魔しているので、だいぶ顔も覚えていただいてとても良くしていただいています」と二見さん。往路では各校のエースたちがスタートし、復路では繰り上げスタートで数々のドラマを生んできた鶴見中継所は特に観客が多く、課題や懸案事項は尽きないという。
「鶴見中継所は公道上に中継所を設けていて、私有地内ではありません。ですからテントを設営するにも近所の公園や道路を使用しなければならず、その申請がたくさんあります。初めて主任を任された前々回の復路では、たすきを受け取った選手と選手を回収する役目の補助員がぶつかってしまったというアクシデントがありました。それを改善するために、鶴見署の方と相談しながら人の配置や規制の仕方を見直すなど、前回大会まで1年かけて対策しました」

関東学連のスタッフは、往路が行われる1月2日は自分の持ち場での業務を終えたら、強羅に移動して宿泊し、翌3日は始発電車で再びそれぞれの持ち場に散っていく。二見さんは「できればまたフィニッシュテープを持ちたい」と笑顔で話すが、それよりもまず鶴見中継所主任としての役割に気持ちを集中させている。
「鶴見中継所では、スタッフの間で『選手のために』というスローガンを掲げています。選手の晴れ舞台ですから、日頃の練習の成果を発揮して安全に、安心して走ってもらえるようにすること。そして観客のみなさんにも気持ちよく観戦していただけるように、最後まで頑張りたいです」

(文/小野哲史)

92回大会 二見さん(右)の箱根駅伝運営デビュー
92回大会5区フィニッシュ 左が1年生の二見さん

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