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ホーム >箱根駅伝応援サイト > NumberWeb掲載記事Vol.1

Number Web

2022年の箱根は
早稲田、明治、中央?
1年生のタイムが示す
「古豪復活」

2018年の箱根駅伝でも3位と
力を見せた早稲田大学
黄金時代到来の予感は漂っている

生島淳=文

photograph by Kyodo News

2018年5月の時点で、予想しておく
2022年の箱根駅伝の優勝チームは―早稲田大学だ!

なんの根拠もなく予想しているのではない。今年4月、関東の大学に入学してきた選手たちの高校時代の5000mのタイムを調べ、各大学の上位5人の平均タイムを算出した結果、早大がトップになったのである。

なぜ、1年生の入学時のタイムが大切なのか。

それは2年後、3年後の箱根駅伝の結果と結びついてくるからである。

たとえば、2012年のランキングは青山学院大がダントツだった。久保田和真(現・九電工)、神野大地(4月いっぱいでコニカミノルタを退社し、5月にプロランナーとして独立)、小椋裕介(現・ヤクルト)といった面々が入学し、私は彼らが4年生となる2016年に箱根駅伝で優勝すると予想した。

実際、彼らは青学大の歴史を変えた。入学した2012年に出雲駅伝で優勝し、三大駅伝で初優勝。そして彼らが3年生を迎えた2015年、私が予想したよりも1年早く箱根駅伝で初優勝した。

つまり、入学時の走力が数年後のチーム力へと密接に結びついており、勧誘活動である「リクルーティング」が極めて重要な意味を持つ。

その観点で考えていくならば、早大が2022年に向けて一歩リードしたことは間違いない。

今年のランキングでトップは早稲田

では、今年のランキング・トップ10を見てみよう(タイム、平均値の計算は生島調べ)。

  • 1早大14:09.26
  • 2明大14:12.85
  • 3中大14:12.91
  • 4東海大14:17.34
  • 5日大14:18.16
  • 6中央学院大14:19.58
  • 7青山学院大14:20.13
  • 8順天堂大14:22.24
  • 9法大14:22.30
  • 10神奈川大14:23.21

トップ10の概要を見ると、昨年は13位と苦しいリクルーティングを強いられた早大がトップとなった。

1年生のうち、3人が距離によっては即戦力

2008年に八木勇樹、三田裕介、矢澤曜といったエリートランナーが入学して以来、実に10年ぶりに即戦力と将来性を感じさせる戦力が入ってきたという感じだ。今年の早大の上位5人は、この顔ぶれである。

  • 中谷雄飛(佐久長聖)13:54.22
  • 半澤黎斗(学法石川)13:58.08
  • 千明龍之佑(東農大二)14:03.03
  • 太田直希(浜松日体)14:23.65
  • 山口賢助(鶴丸)14:27.34

13分台の中谷、半澤、そして13分台を目前にしている千明を獲得できたのは大きい。距離の短い出雲、そして区間距離の変更があった全日本では即戦力として期待できる。

特に中谷は世代トップのタイムを持ち、駅伝でも抜群の強さを誇る。昨年12月の全国高校駅伝では「花の1区」、そして今年1月の都道府県対抗男子駅伝の5区でも区間賞を獲得した。

私が中谷の走りを間近で見たのは、昨年7月の東海大で行われた記録会で、練習の一環として参加していた。その日のメニューは1500mを2本走るというもので、1本目は4分2秒92というタイムで最後もペースを上げずに、「こんなものなのかな?」と思っていたのだが、4組後に再び登場した中谷は3分48秒83とキレのある走りを見せた。

この時の走りを見て、彼はタフで、しかもスマートな印象をもった。無理をせず、自分の仕事をしている感じだった。

中谷は早大入学後、4月21日に行われた兵庫リレーカーニバルで10000mを走り、29分19秒98のタイムで、日本人学生としては10番目の成績。まずまずのデビュー戦となった。

明治、中央に才能が集結

また、リクルーティング・ランキングの2位に前回の箱根駅伝出場を逃した明大、3位にシード権復活を狙う中大という古豪が入ってきたのが興味深い。

明大は、リクルーティングで力を発揮してきた西弘美前監督がスーパーバイザーに就任し、コーチだった山本佑樹氏が新監督となったが、5000m13分台の記録を持つ鈴木聖人(水城)をはじめ、14分台前半のタイムを持つ選手たちを、いかに成長させられるかが明大の運命を大きく左右する。

これまでの例でいくと、監督が交代した翌年のリクルーティングは苦戦するのが必至。なぜなら、高校の指導者は「様子見」を決め込むことが多いからだ。明大としては関東インカレなどで新入生が順調に育っているところをアピールし、来年にもつなげたい。

青学大は東海大に今年は一歩遅れ

2、3年後、楽しみなのは中大だ。藤原正和監督に代わってから3年目のシーズンを迎え、次回はシード権復活の可能性が高まるはずだ。そして数年後にはトップ5が定位置になってくるのではないか。

藤原監督は指導力で評価を得ているだけでなく、リクルーティングでも力を発揮している。

特に今年は、監督の高校の後輩である三浦拓朗(西脇工)が13分台の記録をひっさげて入部。トラックからロードにスムースに転換できれば即戦力として期待できるだろう。

今季は主将という重荷を降ろした舟津彰馬(3年)をはじめ、上級生と化学反応を起こしたい。

また、ここ数年は東海大と青学大がリクルーティングでも火花を散らしてきたが、今年も東海大に軍配が上がった。

そのほかでは中央学院大、神奈川大が2年連続で新入生ランキングでトップ10入り。これまでは上級生になってから選手が力を発揮する育成型の学校だったが、2年生から柱になれる選手が入学しており、シード権確保の常連校になりそうだ。

前年1位東洋と3位駒澤が10位以下に

今年のランキングを調べていて、驚いたことがふたつあった。昨年ランキング1位の東洋大と、3位の駒澤大が11位以下になってしまったことだ。11位以下の学校を見てみよう。

  • 11城西大14:28.54
  • 12東洋大14:28.60
  • 13日本体育大14:28.94
  • 14東京国際大14:30.85
  • 15帝京大14:32.65
  • 16駒澤大14:33.85
  • 17國學院大14:35.64

最後に力を持つのは「育成力」

東洋大は、昨年の反動と考えた方が良さそうだ。

前回の箱根1区で区間賞を獲得した西山和弥(2年)をはじめ、優勝を狙える陣容になってきたことから、「簡単には出られそうもない」と考えた選手が敬遠した可能性もある。

駒澤大の場合は、14分30秒切りの選手が花崎悠紀(富山商)だけで、14分30秒台の選手が並ぶ。じっくりと走り込んで鍛えるしかなく、しばらくは苦戦を強いられそうだ。

箱根をめぐる「戦力図」は、1年ごとに変化していく。

リクルーティングだけを見れば、山もあれば、谷もある。

しかし、最後に力を持つのは監督の「育成力」である。4年間という限られた時間の中で、選手をどれだけ成長させられるのか。

2018年の新入生の傾向を見ると、2、3年後の箱根駅伝は、「古豪」がキーワードになりそうな気配である。

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