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サッポロビール 箱根駅伝 応援サイト

 第94回 箱根駅伝 スタートまであと

今や正月の風物詩となった箱根駅伝。毎年熾烈を極める激戦の裏には、各大学の指揮官による緻密な「戦略」と「采配」がある。前回大会で上位に入ったチームのうち、12年ぶりにシード権を手にした5位の神奈川大学、大学史上初めて3年連続でシード権を獲得した6位の中央学院大学、予選会4位通過から4年ぶりにシード校へ返り咲く8位に入った法政大学の指揮官たちにインタビューし、93回大会の舞台裏、そして94回大会の見どころをうかがった。

痛手だった海老澤剛の故障 一方で1年生の高砂、横川がチームの軸に成長

 91回、92回大会と連続でシード権を獲得し、2016年シーズンは出雲駅伝で4位、全日本大学駅伝で5位といずれも過去最高順位の成績を収めた中央学院大学。箱根駅伝に向けて順調そのものに見えたが、そこには1年時からレギュラーを任されてきた双子の海老澤兄弟の兄・剛の名前がなかった。過去3回の箱根駅伝で重要区間を任されてきた主力の不在はチームにどう影響したのだろうか。

  •  まず、区間配置は出雲と全日本の両駅伝で試しました。これでいけるだろうというオーダーを出雲で試してみて、『ちょっと違うな』と思ったら改善して、また全日本で試して、の繰り返しです。結果的に(出雲も全日本も)順位は良かったんですけど、ウチの中で一番マルチな海老澤剛が使えなくなりました。これはチームにとってものすごく痛かったです。上りでも下りでも走れて、実際に箱根は1年時から6区、2区、9区を走っている。全日本の3日前に足が痛いと言ったので、調べたら中足骨の疲労骨折だったんです。これですべてが狂って、そこから四苦八苦しましたね。

 早々に決まった区間は、まず下りの6区。前年度に1年生の樋口陸がそこそこ走ってくれていましたので(区間3位)、故障がちで十分な練習はできていなかったのですが、悪いなりにまとめるだろうと思っていました。あとは将来的なことを考えて、1年生の高砂大地を2区というのも決定。同じ1年生でスピードのある横川巧を1区に使うのも手だったのですが、出雲(1区10位)を見て無理だなと思いまして、前年に2区を区間10位でまとめた大森澪を1区に回すことも早い段階で決まりました。

 全日本では主将の村上優輝を最終8区に起用して区間6位でしたが、うまくいったら箱根でもアンカーに使おうと思っていましたので、10区も決まりました。幸い、11月の上尾ハーフでは横川が1時間3分05秒(チーム内2番目のタイム)で走り、3区で使える目処が立ったのは大きかったです。ただ、ずっと不安だったのが4区と8区でした。

 本当は4区に高砂、2区海老澤剛、もしくはその逆というのを考えていたのですが、それができなくなって、剛は控えにして4区でも5区でもいけるようなパターンを考えていました。しかし、ジョグと固定式自転車のトレーニングしかできていなかったので、12月の終わり頃に剛の起用をあきらめました。どこでもいける人間が使えなくなって、だいぶ予定が狂いましたね。

  •  それまでは不安だった8区に剛を起用するか迷っていました。8区は基本的に平坦で最後が上りなので、脚に負担がかかりませんし、他大学は一番力のない選手を起用してきます。そこなら何とか対応できるかなと2年生の廣佳樹か剛かで迷い、最終的には練習ができている廣を使った方がいいと判断しました。7区が双子の弟・海老澤太でしたので、8区が剛だと(双子リレーということで)マスコミ的にもいいかなと思ったのですが……(笑)。

予想外だった5区・細谷の快走 「シードは落ちる気がしなかった」

 最後まで迷った区間配置ではあったものの、レースは1区の大森が8位と好スタート。2区、3区の1年生コンビは不発だったものの、不安だった4区は区間11位で我慢。そして5区では、右足中足骨を疲労骨折した影響で本格的な練習再開が12月上旬だったという3年生・細谷恭平がまさかの快走を見せた。

  •  結局4区は3年生の新井翔理にしたのですが、本当に不安でした。上尾ハーフでは福岡海統、市山翼も1時間3分台だったものの、一緒に練習させると新井には歯が立ちませんでした。それでも、4区は準エース区間なので『ここでやられるな』と覚悟しました。逆に、ここで区間11位に抑えられたのがシードにつながったのだと思います。

 ただ、5区細谷恭平の活躍(区間3位で4人抜き)は一番予想外でした。夏から右中足骨を疲労骨折していて、みんなとは練習を一度もしていません。他の5区候補は市山と海老澤剛だったのですが、元日には細谷が『行きます』と言いましたし、部員全員のアンケートの結果も見て、細谷に任せることにしました(※毎年、箱根駅伝直前には全部員にアンケートを取って希望オーダーを確認している)。彼はスタートラインに立てば走ってくれる信頼感はありましたが、あそこまでとは思いませんでしたね。

  •  復路は、まず6区の樋口と7区の海老澤太が区間一桁で走ってくれました。太は私の中では使う予定がなかったのですが、チームからの信頼度が高かったので起用することにしました。そして、復路で一番心配だった8区の廣は何とか乗り越え、9区は1年生の藤田大智。9区は『復路のエース区間』と呼ばれていますが、最近はそこまででもないですし、私は10区の方が大事だと考えています。藤田は暑さにも強いし、長い距離に適性がある。藤田を使うなら9区しかありませんでした。そして10区では、最も信頼を置いていたキャプテン・村上が順位を1つ上げる期待通りの走りをしてくれました。

 普通にやれば7、8番かなと思っていましたが、どういうわけか必ずどこか失敗してしまうのが箱根駅伝です。ミスなくやれば1つ、2つ順位が上がるかなと思っていました。学生には言いませんでしたが、正直、シード圏外へ落ちる気はしなかったですね。

ズバリ、6位に入った要因は?

 村上キャプテンの存在が大きかったです。出雲でも区間4位ながら区間新でしたし、箱根も接戦でタスキをもらって区間3位。潰滝大記(現・富士通)という大エースが卒業しましたけど、その分『最後には村上さんが何とかしてくれる』という、そういうチームの安心感はあったのではないかと思います。村上を早いうちに10区に置けたのも6位に入れた要因の1つです。あとは大ブレーキがなかったことですね。細かい失敗はありましたけど、全部想定内で、みんなミスなく、そつなく走ってくれました。

94回大会の「ポイント」は?

 ウチはほとんどメンバーが変わりません。1区から6区まで経験者が全員残っていて、8区と9区もいる。あとは復路要員がだいぶ育ちましたので、今回は初めて復路で思い切ったことができるかもしれません。往路はエース級の選手がいないので、何とかつないでもらって復路で勝負できるかなと思います。チームが定めた目標は『5位』ですが、上の3校(青山学院大学、神奈川大学、東海大学)以外のチームはどこも力は変わらないと思うので、何とか達成したいです。

第93回箱根駅伝(2017年1月2日、3日)
中央学院大学 6位(往路7位、復路8位)

区間 選手(学年) 通過順位 区間成績
1区 大森  澪③ 8位 8)1.04.18
2区 高砂 大地① 14位 15)1.09.50
3区 横川  巧① 13位 12)1.04.57
4区 新井 翔理③ 11位 11)1.06.07
5区 細谷 恭平③ 7位 3)1.13.08
区間 選手(学年) 通過順位 区間成績
6区 樋口  陸② 6位 5) 59.49
7区 海老澤 太④ 7位 6)1.05.12
8区 廣  佳樹② 7位 13)1.08.03
9区 藤田 大智① 7位 12)1.12.40
10区 村上 優輝④ 6位 3)1.11.21

【補欠】
海老澤 剛④  久保田 翼④  藤花 尚之④  坂元 大介③  福岡 海統②  市山 翼②