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サッポロビール 箱根駅伝 応援サイト

 第94回 箱根駅伝 スタートまであと

今や正月の風物詩となった箱根駅伝。毎年熾烈を極める激戦の裏には、各大学の指揮官による緻密な「戦略」と「采配」がある。前回大会で上位に入ったチームのうち、12年ぶりにシード権を手にした5位の神奈川大学、大学史上初めて3年連続でシード権を獲得した6位の中央学院大学、予選会4位通過から4年ぶりにシード校へ返り咲く8位に入った法政大学の指揮官たちにインタビューし、93回大会の舞台裏、そして94回大会の見どころをうかがった。

個性に合わせた区間配置 5区候補の急浮上で復路が充実

 91回大会は予選会を突破できずに不出場、92回大会も19位と、近年は苦しい戦いが続いていた法政大学。それでも前回は予選会を4位で通過し、特に駅伝主将の足羽純実が予選会で個人12位、2年生・坂東悠汰も同23位と好走した。前々回の箱根駅伝メンバー7人を残すチーム状況の中で、どのようにしてオーダーは決まっていったのか

  •  まず1区の坂東悠汰、2区足羽純実の起用に関しては、予選会後から一貫して考えがぶれませんでした。足羽は前年にブレーキ(区間20位)している1区だと精神的にきついと思いましたし、何より坂東が足羽とそん色ないくらいまで成長してくれた。予選会でもチーム内1、2位でしたし、この2人に関しては予選会を通過した時点で固まりましたね。

 また、前回は4区が18.5kmから20.9kmに延びて後半にきつい上りができたことを考慮し、チーム3番手でしっかり考えて走れる2年生の土井大輔を配置しました。前半はフラットなので、最初に突っ込んで後半失速してしまうような選手では4区は務まりません。一方、3区は後半がフラットなので、起伏が苦手な4年生の坂田昌駿を起用しました。

  •  迷ったポイントとしては、確実性の高い3年生の細川翔太郎をどこで起用するか。上りの5区は4年生の生澤佑樹と城越洸星が候補となっており、その2人がダメになった場合、細川を5区にするつもりでした。細川は前年に5区を走っていますが、もともと上りはそこまで得意ではありません。生澤は逆に平地では全然強くありませんが、夏合宿の上り坂タイムトライアルでは城越とほとんど変わらないタイムで走ったこともあり、11月中旬くらいに5区候補として急浮上しました。

 そうなると城越と細川を復路に回せるので、復路の厚みが増すという意味で、生澤の5区起用は1つのポイントだったと思います。10区は城越が前年に区間9位だったのですが、それよりも予選会で後半ペースを落とさずに好走した東福龍太郎を10区にして、起伏に対応できる城越を9区としました。

「つなぎ」のはずの6区で 1年生・佐藤が予想外の快走

 絶対的エースが不在で下馬評では苦戦も伝えられた法政大学だが、往路は1区の坂東が9位につけると2区以降も善戦。4区では土井が3つ順位を上げて8位まで浮上した。さらに、5区の生澤はこれまで駅伝では補欠にすら登録されたことのなかった〝隠し玉〟だったが、5区で区間10位と奮起。ここでシードラインである10位から23秒差の12位につけると、6区では指揮官も予想しなかった快走が飛び出した。

  •  最後まで決まらなかったのが6区と8区です。6区は佐藤敏也と坪井慧の1年生2人が候補で、12月中旬の合宿で坪井の状態が思いのほか悪かったことで佐藤の起用が決定しました。60分30秒くらいを想定していたので、58分52秒(区間3位)というタイムには本当に驚きました。6区はつなぎの区間だと思っていましたから(笑)。8区は区間エントリー(12月29日)の前日まで迷って、5人の候補から状態が良く、本番にも強い3000m障害が専門の青木涼真を選びました。

 戦略的には4区の土井と7区の細川で勝負して、あとは最低限の順位でつなぐというのをイメージしていましたが、6区で佐藤が快走してくれたおかげで、後ろの区間は楽だったと思います。ただ、9区終了時点で6位まで上がれたのは予想外でした(笑)

16人のエントリーメンバーは夏からの〝流れ〟を重視

10人の区間発表の前に、12月10日には16人のエントリーメンバーが発表される。秋以降に記録会で好記録を出す選手が続出した中で、坪田監督は何を重視して選手を選考したのだろうか。

  •  前回は16人のメンバーを決めるのに20~22人もの候補がいました。上の方はすんなりと決まったのですが、ボーダーライン上の選手をどうやって選ぶか。秋に記録会で好タイムを出す選手もいましたが、夏のAチーム合宿に連れて行っていない者もいたので、そういう選手はなかなか選びにくいです。10000mでチーム内上位の記録を持つ狩野琢己、田上鷹弥はA合宿に連れて行っていないですし、予選会を走った磯田和也はその後に故障しました。増田蒼馬も10000mで良い記録を出しましたが、20kmの実績がないのと1年生で入れづらいというのが正直ありました。

 そのように〝削る理由〟を探していって、最終的に16人は決まっていきます。16人から10人を選ぶ時も同じ工程です。やはり秋は記録が出やすいので、タイムだけで判断することはありません。練習の流れや消化具合、あと予選会の走りが選考するうえでは重要で、いかに良いコンディションでスタートラインに立てるかが大事だと思っています。

 メンバー発表は当日まで事前の通告はしませんが、92回大会の時は当時キャプテンだった佐藤和仁を外すかたちになったので、『申し訳ないけど、予選会が終わってまったく走れていなかったから……』と特別に本人へ説明をしてから発表という流れにしました。

ズバリ、8位に入った要因は?

 やはり4年生でしょうか。4年生に2区、3区、5区、9区と主要区間を走ってもらいましたが、正直ここの区間は勝負できないと思っていました。悪くても区間15位くらいで行ってほしいなと思っていましたが、何とか最小限で食い止めて良い流れを次につなげてくれました。また、メンバー外の部員たちも最後まで練習をがんばってくれて、下の選手たちを引っ張ってくれた。走った選手も走れなかった選手も、4年生の力が大きかったです。

94回大会の「ポイント」は?

 戦力的には前回とそん色ないですし、経験値は確実に上がっています。今回は坂東という〝柱〟がいますので、十分に前回以上の結果は出せると思っています。『7位』を目標にしていますが、そのためには前回の6区佐藤のように区間上位で走る区間が3つ、それ以外は悪くても区間12位、13位で抑える必要があります。坂東、佐藤、青木は区間上位で走れる計算があるので、あとはいかに手堅く走れる選手を作っていけるか。今年度は出雲、全日本の両駅伝を走らせていただけたので、そこでの経験が生かせれば十分に7位争いはできるかと考えています

第93回箱根駅伝(2017年1月2日、3日)
法政大学 8位(往路12位、復路5位)

区間 選手(学年) 通過順位 区間成績
1区 坂東 悠汰② 9位 9)1.04.19
2区 足羽 純実④ 13位 14)1.09.48
3区 坂田 昌駿④ 11位 11)1.04.52
4区 土井 大輔② 8位 9)1.05.45
5区 生澤 佑樹④ 12位 10)1.15.34
区間 選手(学年) 通過順位 区間成績
6区 佐藤 敏也① 8位 3) 58.52
7区 細川翔太郎③ 8位 5)1.05.01
8区 青木 涼真① 8位 9)1.07.20
9区 城越 洸星④ 6位 11)1.12.30
10区 東福龍太郎② 8位 5)1.11.55

【補欠】
鹿嶋 隆裕③  阿部 泰久②  鈴木 亮平②  本多 寛幸②  矢嶋 謙悟②  坪井 慧①