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サッポロビール 箱根駅伝 応援サイト

 第94回 箱根駅伝 スタートまであと

 箱根駅伝本大会に出場する各チームにとって、運命の日とも言える12月10日。今年も午前中のチームエントリーで各チーム16人の選手を登録し、午後3時からは、東京・恵比寿ガーデンプレイス「ザ・ガーデンホール」にて、監督、マネージャーが登壇して記者会見が行われました。

 その後、同会場で午後6時半から開催された「第94回箱根駅伝監督トークバトル」では、前回大会上位5校の監督が、第94回大会の展望や秘策、前哨戦(出雲駅伝、全日本大学駅伝)を終えての手応えなど多彩なテーマを交えて、本大会への意気込みを熱く、時にユーモアを交えながら語り合いました。

【第94回大会のエントリー出そろう】 青学大〝新たな作戦名〟で4連覇へ

 上田委員長が「実は楽屋では先ほどまで、監督さんたちが『選手を世界で戦わせるにはどうしたらいいか』という話で盛り上がりました。箱根駅伝を間近に控えながらも、そういう思いを馳せている監督がここにいることをご理解いただいた上でスタートを切ると、より一層意義深いものになると思います」と語ってから、日本テレビの平川健太郎アナウンサーの司会進行のもと、トークバトルはスタートしました。

 最初は、「ズバリ! 今大会の目標順位は?」というトークバトル恒例の質問からスタートです。

【戦力分析】 全日本大学駅伝の王者・神奈川大「1区山藤、2区鈴木健吾」を宣言

 まずは神奈川大から。上田委員長は注目選手として、前回2区区間賞の鈴木健吾選手(4年)と山藤篤司選手(3年)を挙げ、「鈴木君にはエースの風格がある。他にも選手はいますから、往路優勝には磐石の布陣が組めます」と太鼓判を押しました。
 4年生が半数の8人を占めた点について、大後監督は「チームで4年生の選手は8人しかいないのですが、全員をエントリーできたのは30年監督をやっていて初めて」とチーム状態の良さを強調し、「鈴木と山藤は絶好調。1区(山藤)と2区(鈴木)で行きます!」と大胆に宣言。「1、2区での出遅れは、ここ12年間でウチが一番苦労してきた部分です。とにかくハイペースに持ち込んで、他の大学の1枚をここに投入させたい」と語ると、他の監督たちの表情には緊張感が走ったようでした。

 続いて順大の16人です。昨年のリオ五輪3000m障害日本代表の塩尻和也選手(3年)と、前回4区区間賞の栃木渡選手(4年)にチェックを入れた上田委員長は、「2人が往路にいることは、すべてのチームにとって脅威」と解説。特に塩尻選手が11月末の八王子ロングディスタンスでマークした10000m27分47秒87(日本人学生歴代4位)を高く評価しています。
 長門監督は「主要メンバーを欠くことなく、全員をエントリーできた」と自信を見せ、今季力をつけてきた前回5区の山田攻選手(3年)を「名前の通り、今回も〝山〟で〝攻〟めさせたい」と5区起用を示唆しました。また、大後監督の「1区山藤、2区鈴木」という発言を受けて、「状況が状況なら栃木を(1区に)ぶち込むしかない」という考えがあることも語りました。

 早大は各学年が比較的バランス良く並んだ16人。上田委員長はその中から駅伝主将の安井雄一選手(4年)、永山博基選手(3年)、新迫志希選手(2年)をピックアップしました。相楽監督は「今年度の早稲田は、箱根駅伝出場全大学の中でも長距離部員数が最も少ない30人。現時点で考えられるベストメンバーをエントリーできた」と満足げ。安井、永山、新迫という核となる3選手の働きが重要としながらも、「4年生が4年間コツコツ積み上げた努力の結晶を力として出したい」と力を込めました。
 トークバトルが始まるまでは「10区間はすべて白紙だった」という相楽監督でしたが、こちらも大後監督の発言で「1区からガンガン行くしかない」と気持ちに変化してきたようです。上田委員長が「1区・新迫君、2区・永山君、5区・安井君」と予想オーダーを披露すると、「さすが上田先生。何も言うことはありません」と笑顔で応じました。

 1年生と2年生がそれぞれ6人ずつという特徴的な16人を選んだのは東洋大。酒井監督は「ここ数年は年々選手層が薄くなったこともあり、例年と違って若いメンバー構成になりました」とエントリーの意図を明かしています。「もう一度、黄金期を作るためには、チームを再構築しなければいけません。練習も組み替えたところ、1、2年生がしっかり練習できました」という狙いもあったようです。
 上田委員長は「1年生でもスピードやスタミナがある選手が多い」と評し、エースの山本修二選手(3年)と西山和弥選手(1年)にマークを入れました。酒井監督は「箱根駅伝では同じタイプばかりでもダメ。今年の1年生は多彩で、西山もそれに刺激を受けています」と語り、「本大会では1年生を半分以上使いたい」と宣言すると、会場のファンは「お~」とどよめきました。

 最後は王者・青学大のラインナップです。上田委員長は「みんながエース。全員にチェックを入れたい」と言い、その中で田村和希選手(4年)、下田裕太選手(4年)の2枚看板を注目選手に挙げました。原監督は楽器に例え、「今年は大太鼓やシンバルのようなバーン! と大きな音を出せる選手はいない」としながらも、「10区間、16人全体のハーモニーを整えれば、必ず勝てるという布陣になっています。あとは私がパッパッと指揮を執れるかどうか」と4連覇のカギは自分自身にあると発言しています。
 上田委員長も、鈴木塁人選手(2年)や梶谷瑠哉選手(3年)の名前も挙げ、「どの〝楽器〟も素晴らしい。青山学院さんが流れの本流の中心にいると、今までのようにグーッと逃げ切ってしまうでしょう」と予想しました。出雲駅伝、全日本大学駅伝と勝てていないことは、「苦しんだ時こそ、勝った時に最高の涙を流せる」と原監督は本番を心待ちにしています。

【ライバルはどこだ?】 エース擁する神奈川大、選手層分厚い東海大を警戒

 原監督が記したのは、『(大きく)神奈川 東海 (やや小さく)順天堂、山梨 東洋』の文字。「トータルで考えれば、東海さんは強いですし、神奈川、山梨、順天堂さんは1、2区に学生のトップ選手を持っているので、ここでリードできるかなと。東洋さんも全日本の走りを見れば、力のある選手がいます。往路は非常に混戦になるのではないかと一ファンとして予想しました」

 次に酒井監督は『青山学院大学 東海大 神奈川大』と、2017年の学生三大駅伝優勝校を挙げました。「4連覇を狙う青山さんは勝ち方を知っています。区間適性と調整法もよくわかっているはずですし、勝った経験のある監督と選手がいるのは何よりの強みです。また、選手層の分厚い東海さんは有力校ですし、神奈川さんはエース力プラス結束力、それに勢いを感じています」

 「エース」について、上田委員長は「いることでチームが引き締まる」と説明し、意見を求められた大後監督は「〝エース〟と自信を持って言える選手は、これまで見てきた選手の中でも鈴木健吾ただひとり。エースがいると安心感が違います」と述べました。そこに原監督が「私も酒井監督も、神野(大地/青学大OB・現 コニカミノルタ)や柏原(竜二/東洋大OB)がいた時は楽だったよね?」と酒井監督の顔をのぞき込むと、酒井監督も大きく頷きました。

 続いて相楽監督の回答は、『神奈川大学』でした。「複数書けるのであれば、片手じゃ収まらないくらい」と言った後で、「エースの走りも大事ですが、他のメンバーがそつなく走ることも重要。全日本での神奈川大学さんは、鈴木君はインパクトのある走りをしましたが、他の7人も『今年の駅伝はこう勝つ』という勝ち方を示してくれたと思います。4年生全員がエントリーした点も私たちと共通する部分を感じたので、大後さんマークで行きたい」。それに対して大後監督は、「ウチは前回まで12年間シードも取れていなかった大学。こんなふうに言ってもらえてうれしい。ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべました。

 『中央学院 山梨学院』と書いたのは長門監督。「この2校の監督さんは順天堂のOB。今回だけでなく、毎回、本家は負けてはいけないという気持ちで挑んでいます」と説明すると、大きな拍手が沸き起こりました。ただ、長門監督はそれだけが理由ではないと言います。「今年度の中央学院大学さんはミスなく来ると、ダークホースになる力があります。山梨学院さんも留学生のドミニク・ニャイロ君(3年)がいますので、ウチの塩尻を、神奈川大の鈴木君らと肩を並べて走らせたいという希望があります」
 それを聞いた上田委員長は、「全日本でともにアンカーだったニャイロと鈴木君は18秒差。10000mのタイムではニャイロより塩尻君の方が速いですから、今回の箱根駅伝の2区は見ものです」と言っています。

 最後に大後監督は『あえて申すなら…東海大学』と書き、「当然ここにいる監督さんの大学は意識しますが、東海大(両角速駅伝監督)に触れないことには今回の箱根駅伝は語れません」と出雲王者の指揮官の不在を残念がりました。「あれほど選手層の厚さがあるチームがどういう区間配置をしてくるのか。他大学ではありますが、ワクワクします」と本音を述べると、原監督は東海大のキーマンとして、「阪口竜平君(2年)が強そう」と挙げ、警戒している様子でした。

【今大会注目のランナーは?】 オリンピアン・塩尻ら「2区」が白熱の予感

 その塩尻選手を指導する長門監督は、「箱根駅伝ファンの皆さんには同じ順天堂大3年の山田選手を見てほしい」とのこと。「箱根駅伝では山にスポットライトが当たります。山田は平地ではそれほどでもないのに、上りでは力を発揮する職人のような選手。前回は最後の下りで課題が出ましたが、走力もついたので、今回はその成果を出せると思っています」と期待を込めました

 酒井監督は「箱根駅伝は10000mではありませんから」と、マラソンができる素材としての期待も大きい鈴木健吾選手の名前を挙げています。「2区は最後に3kmの上りがあり、前回の走りからもわかるように鈴木君は後半が強い。ハイペースの2区になれば塩尻君に、イーブンで自分のペースを守れるなら鈴木君に(軍配が)上がると思いますし、そこをニャイロ君がかき乱してくるでしょう」と、具体的なレース展開を予想し、上田委員長も「その状況がイメージできますね」と同調しました。

 原監督が挙げたのは、中央学院大の横川巧選手(2年)。「高校生では珍しくありませんが、彼はハチマキを頭に巻いて気合いを入れて走ります。走力もあるし、大きな舞台でも物怖じせずに突っ込める。将来有望で、実は私もスカウトしたのですが、思い切ったレースが魅力のフレッシュな選手」だそうです。

 さらに上田委員長は、関東学生連合でエース級の力を持つ近藤秀一選手(東京大学3年)に注目。「彼のような選手が箱根駅伝を走ることで所属するチームが活性化し、盛り上がってくれることを願っています」と、関東学生連合にも熱いエールを送りました。

【勝負を分けるポイントは?】 〝山〟を制するチームが頂点に?

 そして、「今大会の勝負を分けるポイントとなる区間は?」。こちらもトークバトルでは恒例の質問です。

 「今回は混戦となりますし、箱根駅伝と言えば、やはり上りと下り。〝山〟を制するチームが箱根駅伝を制する気がします」と言ったのは原監督。「前半の平地はファンの皆さんからしたらおもしろいレースになりますが、差がつきやすいのは山。特に5区に神が出てくれば、そのチームが勝つと思います」

 酒井監督は1区、2区、5区を挙げた上で、「渋いところでは4区や7区もポイント」と語っています。その理由は「混戦が予想されるとなると、1区や2区には主力を投入しますし、5区にも適性のある選手を持っていく。前回から距離が延びた4区にも準エース級を使うとなると、復路が手薄になりますから、7区や8区に力のある選手を残しておけるチームが優勝を狙える」という考えから。4区や7区にどんな選手を配置できるかも、各監督の腕の見せどころかもしれません。

 相楽監督も原監督と同じく5区と言います。「1区から良い流れで走るのは重要ですが、5区は山中に入って前の選手が見えなくなった時、そこまでのレースを一旦リセットし、流れを大きく変えられる区間になります。復路への勢いにもつながりますし、混戦になった時こそ2区や6区とともに、特殊区間の5区が大事になってくると思います」

 長門監督がポイントと考えるのは3区。「1、2区がこれだけ注目される中、エース区間が終わった後の3区でどのような流れができるか。2区のエースの勢いを加速するか、遅れてしまうかで勝敗が大きく変わってきます」と述べ、長門監督自身もまだ3区を誰にするか悩んでいることを明かしました。

 「どの区間も大事だし、やってみないとわからない」と言いながらも、復路の6区、9区、10区を挙げたのは大後監督でした。「6区は復路の1区ですから、ここで乗れたら言うことはありません。ただ、今回は9区、10区あたりまで三つ巴、四つ巴となって、そこから抜け出したチームが優勝する気がします」と話し、そこまで持ち込みたいのかを聞かれると、少し間を置いてから「はい」と静かに答えました。終盤まで競り合えたらチャンスがあるという自信の表れなのでしょう。

「一度は『男だろ!』と言われたかった」

 このコーナーで盛り上がったのは、酒井監督の回答でした。「私が学生の頃はすでに大後先生や上田先生、川崎先生(勇二/中央学院大)は監督で、同郷の大八木監督も恐いなぁと思っていました。今、駒澤大でコーチの藤田敦史君や添田監督(正美/国士舘大学)とは同じ福島出身の同期で、高校時代は3人でインターハイの残り1枚の切符を争った仲です。そんな藤田君が駒澤大で強くなっているのを見て、自分も一度は大八木監督から『男だろ!』って言ってもらいたかったです」。会場は大きな笑いと拍手に包まれました。

【第94回大会への意気込み】4連覇狙う青学大を中心に、混戦模様の勝負の行方は?

楽しく、充実した時間はあっという間に過ぎていきます。最後は、各監督が94回大会に懸ける意気込みを一言ずつ、宣言していきました。

大後監督

「これだけ注目をされながらスタートラインに立つレースは何十年ぶりです。選手たちは戸惑っているところもありますが、せっかくの機会ですので良い経験をさせて、良い成果を収め、次のステップを踏める選手がどんどん出てくるようなレースにしたいと思います」

長門監督

「前回以上という目標を立てていますが、往路では3本柱がいますので、往路優勝の争いに参加させていただければと考えています。また、今日は何度も塩尻の名前が出ていましたから、塩尻の良さを1月2日に発揮できるようなチーム状態で戦いたいです」

相楽監督

「目標に向けてしっかりがんばりたいと思います。今大会は混戦で、順位変動がめまぐるしいレースが予想されますが、そういった中で求められるのが精神的なタフさと、コツコツ積み上げてきたトレーニングです。早稲田らしく、推薦組と一般組が融合した粘り強く泥臭いレースをして、タフな戦いを勝ち抜きたいと思います」

酒井監督

「今回は若いフレッシュな陣容で、チャレンジャーとして思い切ったレースをしていきたいです。『その一秒をけずりだせ』というスローガンを体現するような東洋大らしいあきらめない走りをしますので、ご声援よろしくお願いします」

原監督

「ハーモニー大作戦。最後は調和を取り、(大学のキャンパスにある)青山のチャペルの鐘を鳴らしていきたいと思います。4連覇、応援のほどよろしくお願いいたします」

 上田委員長が「今日で各チーム16人が決まりました。つまり、選ばれずに涙している選手がいます。さらに336名がエントリーされた中で、実際に走れるのは210名。ここでもドラマがありますし、レースの中にも絶望や希望などさまざまな思いが混在します。トークバトルは上位チームの話が中心でしたが、それぞれのチームにそれぞれのドラマがあるという思いで箱根駅伝を見ていただくと、私たちはうれしい限りです」とまとめ、1時間30分にわたって行われた「第94回箱根駅伝監督トークバトル」が、大盛況のうちに幕を閉じました。

 1月2日、3日の決戦では、21チームの選手たちがどんな思いを胸に、どんな継走を見せてくれるのか。思いを馳せながら、当日の号砲を待つことにしましょう!