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ホーム >箱根駅伝応援サイト > 第95回箱根駅伝監督トークバトル

ROUTE10

第95回箱根駅伝
監督トークバトル

本音と建前が入り混じった
指揮官たちの熱き『前哨戦』

「第95回箱根駅伝 監督トークバトル」が2018年12月10日、
東京・恵比寿ガーデンプレイスの「ザ・ガーデンホール」で開催された。
箱根駅伝チームエントリーと各チームの記者会見の日に合わせて毎年行われる恒例の
イベントで、前回覇者の青山学院大学・原晋監督、同2位の東洋大学・酒井俊幸監督、
同3位の早稲田大学・相楽豊駅伝監督、同5位の東海大学・両角速駅伝監督の4大学の
指揮官をパネラーに、関東学生陸上競技連盟駅伝対策委員長の上田誠仁・
山梨学院大学監督がコーディネーターを務めた。
各チームの監督は95回大会(2019年1月2日、3日)の展望や本番への秘策、
前哨戦(出雲駅伝、全日本大学駅伝)を終えての手応えなど、多彩なテーマを踏まえつつ、
本大会への意気込みを熱く、時にはユーモアを交えながら語り合った。〔司会は日本テレビ・平川健太郎アナウンサー〕

今大会の目標とエントリーメンバー

最初は、「ズバリ!今大会の目標順位は?」というトークバトル恒例の質問からスタート。

原 「五連覇」(会場から拍手)
今日の記者会見では「負けてもいい。精一杯がんばろう」と言いましたが、でも、負ければやはり悔しい。優勝、5連覇を目指して学生とともにがんばりたいと思います。95回にも及ぶ大会でも今まで5連覇は、中央大学さんと日本体育大学さんしか成し遂げていません。それだけ偉業ですし、狙えるのは我がチームだけです。できるときにがんばりたいと思います。

冒頭で挨拶した関東学生陸上競技連盟の有吉正博会長

酒井 「優勝」(会場から大きな拍手)
5年ぶりの優勝を目指したいと思います。前回、往路優勝は達成しましたが、総合では第2位。(監督トークバトルでは)原さんの左横の席が定着していますので、一度くらいは右隣りにも行きたいなと思っています。出雲駅伝、全日本大学駅伝と前半、流れに乗れないレースパターンが続きましたが、後半に巻き返しての2位と3位でしたので、箱根駅伝では流れに乗って、攻めの走りをしたいですね。

マラソンで活躍したOBたちの存在が、箱根駅伝に向けた選手の士気にもつながっていると語った東洋大学・酒井俊幸監督

相楽 「3位以上」(会場が少しどよめく)
私はこのトークバトルは4回目で、過去3回はすべて優勝と書いています。初めて「3」という数字を使いましたが、「以上」ですから2位や優勝も含まれています。3強は強力ですが、競って戦わないことには3位に入れませんから、優勝争いに加わるつもりで3位以上を目指したいと思います。

今季の学生駅伝を欠場した主力も戦列に復帰して箱根駅伝本番へ手応えを感じている早稲田大学・相楽豊駅伝監督

両角 「3→2→優勝」
出雲で3位、全日本で2位と右肩上がりで来ていますので、次は……。昨季はこれが「1→2→5」となってしまったわけですが、今年度はトレーニングを変えて、だんだん長い距離も適応できているという手応えはあります。

トラック等で磨いた「速さ」をロードの「強さ」に変えて優勝を目指すと意気込む東海大学・両角速駅伝監督

原 両角監督は、どうも胴上げをしてもらうために体重を15kgほど絞ったらしいです。必ずリバウンドがきますよ。私も5kg太りました(苦笑)。12月に入ると選手は絞れてきますが、監督はだんだんストレスで太ってくるんです。これ以上太ると、胴上げが不細工になるので、私も残り3週間で絞りたいと思います。

続いて、この日の午前に終了した16名のエントリー選手一覧をもとに、各チームの陣容を見ていった。

まずは東海大学から。上田委員長は注目選手として、關颯人、館澤亨次、鬼塚翔太、中島怜利(いずれも3年)を挙げ、「レースの流れを作れる選手がいる。中島選手は6区で青山学院大学の小野田勇次選手とどう戦うのか楽しみ」と話すと、両角監督は「前回、往路優勝した東洋大学さんのイメージでレースを進めて、力をつけた中島が下りでなんとかつかまらないように逃げていく構想があります」と、思い描いているレースプランを明かした。黄金世代と呼ばれる3年生を10人エントリーした点については、「抜けた後が大変ですが(苦笑)、今までのスピード中心から経験とともに距離もこなしていける厚みのあるチームに変わりつつあります」と自信を覗かせた。

早稲田大学のメンバーで、まず名前が挙がったのはスーパールーキーの中谷雄飛(1年)。「1年生を5人エントリーしたのは、私が監督をしてきた中で初めて」と語る相楽監督だが、「箱根の20kmという距離に順応してきて、チームの中でも勢いがある」と説明する。1年生の奮闘が「俺たちも負けていられない」という上級生への刺激になり、苦戦を強いられた出雲駅伝や全日本大学駅伝では故障の影響で離脱していた永山博基(4年)や太田智樹(3年)が戦列に復帰。チーム状態は上向きだという。

半数の8人を2年生が占めた東洋大学で、上田委員長がチェックしたのは、山本修二(4年)、相澤晃(3年)、西山和弥(2年)の3人。酒井監督は「4年生は3人と少ないですが、走力も責任感もあるので、後輩たちを力強く引っ張ってくれると思います。また、2年生が多いですが、上級生からポジションを奪うぐらいの気概で、『西山だけじゃない』というところを見せてほしいです」と、全選手に期待を込めている。チーム内の上位選手の強化だけでなく、常に育成も進めながらチーム作りをしてきた酒井監督の手腕が、前回までの10年連続3位以内という実績につながっているのかもしれない。

最後は王者・青山学院大学のラインアップ。10000m・28分台のタイムを持つ選手が9人もおり、上田委員長は誰に注目するべきか迷いつつ、ようやく前回2区区間賞の森田歩希、橋詰大慧、小野田勇次(いずれも4年)、竹石尚人(3年)にチェックし、「(優勝は)余裕ですね」と太鼓判を押した。原監督は「何が起こるかわからないのが箱根駅伝。残り3週間、浮かれることなく、厳かにやっていきたい」と慎重な構えを見せつつ、「私が監督就任15年目で、過去最高のチームに仕上がりました。きちんとスタートラインに立てれば、それなりの結果を期待していただける」と貫禄十分だった。

箱根駅伝に向けてのテーマ

3つ目の質問は、「我がチームの『テーマ』は?」。ここから各監督のライバル心がますますヒートアップしていく。

両角 「速さを強さへ!」
トラック等に注力してスピードを上げてきました。それをいよいよ箱根駅伝に生かす時が来たということで、今季は特に秋のトラックレースや競技会の出場を少なめにして、その分しっかりと距離を踏み、箱根に備えてきていますので、そういう意味で変化しているという状況です。

上田 5000m・13分台の選手が多いですし、13分40秒を切る選手もいる。その速さが、1区間がハーフマラソン前後の距離の箱根駅伝に対応できるとなったら、これは脅威です。強さには、メンタリティやレースコントロールという要素もあると思いますから、そこに両角監督の思いの強さを感じますね。

相楽 「ポテンシャル」
今年度はチームのテーマを設けていません。エントリーでは1年生や上級生でも駅伝未経験など、経験の浅いメンバーが多い。でも、経験値が少ない分、成長度合いの伸びしろが残っていて、今年度の出雲、全日本を経験したことで成長が見られます。また、この1、2週間にも覚醒している選手が出てきて、それが可能性を感じる部分でもあるので、個のポテンシャルを箱根駅伝までに出し切って戦おうというのが、私がよく学生に言っていることです。

酒井 「鉄紺の真価でくつがえせ」
チームスローガン「その1秒をけずりだせ」は変わりませんが、今年度のテーマがこの言葉です。東洋大学らしく取り組むということをさらに突き詰めながら、革新と不変の部分を取り入れて、駅伝の主軸を目指そうという意味があります。

上田 それを体現する背景には、何百km、何百時間という努力と汗の集積がある。けずり出そうとする努力ではなく、けずり出せるものを作る努力をしているからこその言葉でしょう。1秒でも10人いれば10秒ですから大きいですよね。

酒井 それと2018年は、マラソンで設楽悠太(現・Honda)が16年ぶりに日本記録を更新し、服部勇馬(現・トヨタ自動車)も福岡国際マラソンで優勝するなど、箱根駅伝を通して育てていただいた卒業生の活躍は、今の学生の士気を上げてくれたと思います。

原 「ゴーゴー大作戦」
今年度、私は監督就任15年目、95回箱根駅伝でV5を目指します。キーとなる区間は5区。そして、ライバルチームはゼッケンナンバー「5」の東海大学さん。学生も私も今、郷ひろみさんではありませんが、「ア~チ~チ、ア~チ~♪」と燃えたぎっております。年間ではなく、箱根駅伝用のテーマですが、名づけまして、「ゴーゴー大作戦」。いかがでしょうか?(会場、拍手と笑い)ぜひ、郷ひろみさんにも、3月17日の優勝報告会に来ていただけたらと。「出雲と全日本で優勝しましたので、箱根はどんな順位でも開催しますから(笑)。

両角 ライバルと言っていただけて本当に光栄です。優勝争いができるようにがんばります。

恒例の作戦名を発表し、史上3校目の5連覇に自信を見せた青山学院大学・原晋監督

今大会の見どころ

続いてのテーマは、「他校の要注目選手は?」。両角監督は、塩尻和也(順天堂大学)、森田、中谷の3選手を書き、酒井監督も塩尻の名前を挙げた。塩尻について、両角監督が「オリンピック選手で学生を代表するトップランナー。今までの箱根はすべて2区で、今回は最後ということで期するものがあるのでは」と語れば、酒井監督は「昨年度、10000mで27分台を出した唯一の日本人学生ですが、彼ほどの選手でもまだ箱根で区間賞は取っていない。今季は記録会には出ずに、箱根に照準を合わせていると思います」と、順天堂大学のエースへの関心の高さを示した。

相楽監督は11月下旬に10000mで27分台をマークした阿部弘輝(明治大学)を挙げている。「(早稲田大学OBの)大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)や設楽悠太君もそうですが、学生時代に27分台を出すと、卒業してから日の丸をつけて世界で戦う選手が多い。明治さんとは毎年、合同合宿をしている縁もあり、個人的には福島の後輩でもありますから、阿部君が27分台を出したのはうれしかったし、箱根駅伝を経て阿部君がどうなっていくかも楽しみです」

原監督は、夏場に故障して出雲と全日本に出ていない東海大学の阪口竜平を挙げると、両角監督は「上尾ハーフマラソンで証明されたように、もう大丈夫です」と、前回2区を走った阪口の完全復調を宣言。上田委員長はすかさず、「おそらく原さんは、注目というより阪口選手の動向が知りたかったのでしょう」と、場内の笑いを誘った。
「今回の箱根駅伝 一番の見どころは?」という質問では、各指揮官が今大会で重視しているポイントが見えてくる。上田委員長は「エントリー全選手の中で29分未満が74名。上位10人の平均タイムで29分20秒を切っているのが13校もあり、これですでにシード校が収まりません。近年まれにみるレベルの高さで、優勝争いは当然おもしろいですが、入賞争い、シード権争いの攻防も注目です」と語る。

両角 「5区、6区 山の攻防」
前回もそうでしたが、優勝争いに限らず、順位が大きく変動するのが、箱根駅伝であり、山だと思います。ウチも5区については具体的なことは言えませんが、対策をしておりますのでがんばります。

相楽 「復路」
箱根駅伝は花の2区や山上りの5区など、往路に注目も力のある選手も集まる傾向にありますが、今年度は各校とも中位ぐらいの選手のタイムが上がっており、全体の底上げが進んでいます。そうなると復路のレベルも上がるだろうと。各校の戦力が拮抗していますから、復路のカメラに映らないところでもおもしろい駅伝が繰り広げられると思っています。

酒井 「5区、6区/マラソン、2020年東京オリンピック」
箱根に関しては、各校の5区、6区の経験者がかなり残っているので、有力選手はそのまま起用されるのではないかなと。特に6区はレベルが高いですし、5区は前々回からコースが短縮されたとはいえ、影響力は大きいです。また、平地で力のある選手は、マラソンに対する意識づけも箱根駅伝から持っていかなくてはいけないと考えます。

原 「竹石選手(5区)足はつらないか 小野田選手(6区)57分台」
箱根駅伝は山上り、山下りが大きなウエイトを占めると思います。ウチも経験者を用意しており、竹石は前回、残り5kmで足がつってしまいましたが、その対策はできているつもりです。小野田も調子が良く、史上初の57分台(※)が出れば、「山下りの神」と言っていいと思います。

上田 4人中3人の監督さんが5区、6区を挙げました。やはり箱根駅伝ですから、多少コースが変わっても山の魅力は失せません。後半までもつれ込むかもしれないという時、どこに勝負のポイントを置くかというと、どの監督さんも山ということになるのでしょう。

※第59回大会で谷口浩美氏が57’ 47”という記録を出しているが、現在のコースでは史上初。

終わりに

最後は、各監督が95回大会に懸ける意気込みを一言ずつ宣言していった。

両角

冒頭の回答にも書きましたが、出雲3位、全日本2位と来ましたので、優勝目指して残り3週間、しっかり準備をしていきたいと思っております。みなさん、応援よろしくお願いします。

相楽

出雲、全日本と苦しい結果になりましたが、箱根はまた別物だと思っていますので、早稲田らしく長い距離に強く、粘り強い走りで目標を達成したいと思います。応援よろしくお願いします。

酒井

今年度はいろいろなことがあり、OBも大活躍をしていますが、現役の学生は出雲、全日本と東洋大学らしいレースをできていませんので、ぜひ箱根路では攻めの走りをしたいと思います。よろしくお願いします。

今回も笑顔のたすきリレーで、史上3校目となる箱根駅伝5連覇を目指してがんばっていきたいと思います。応援のほど、よろしくお願いします。

上田

今回、箱根駅伝は95回目を迎えます。約100年の歴史があって、それは単なる時間の経過ではなく、その時間の中を駆け抜けてきたチームの在り方が歴史や伝統となって刻まれてきました。そうした歴史の継承者として、今回出場する各チーム、あるいは本大会を目指して予選会を戦ったチーム、それぞれの思いを込めて、精一杯の走りをして、新春に皆さんのもとへ福を届けられるようながんばりができればと思っております。よろしくお願いします。

コーディネーターとして4校の戦力を分析した関東学生陸上競技連盟駅伝対策委員長の上田誠仁・山梨学院大学監督(右)と、司会を務めた日本テレビ・平川健太郎アナウンサー

1月2日、3日の決戦では、各チームの選手たちがどんな思いを胸に、どんな継走を見せてくれるのか。期待は膨らむばかり。盛大な拍手に包まれて、監督トークバトルは幕を閉じた。

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