
藤原ヒロユキ

- イラストレーター、ビア・ジャーナリスト、インターナショナル・ビア・ジャッジ。
「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎)、「イラスト版ベルギービール入門」(日本経済新聞出版社)、最新刊「本当にうまいビール215」(ソフトバンク新書)などビール関連書籍を6冊執筆。
私の本職はイラストレーターだが、趣味が高じてビール関連のさまざまな資格を取り、ビール雑誌の編集長をしたりビールの本などを書くようになった今ではデンバで毎年開かれているアメリカのビール祭「グレート・アメリカン・ビア・フェスティバル」のコンテストや2年に1度開かれる世界最大のビア・コンペティション「ワールド・ビア・カップ」の審査員(ビア・ジャッジ)として招待されている。
このような席では海外のビア・ジャッジと同席するわけだが、彼らから「日本のサッポロ・ビール、ブラック・ラベルは素晴らしいビールだ。毎日飲めるなんて幸せだね」と言われることがある。
印象的なモルトの厚みにホップの香りがバランスよく絡み、後味には心地よい苦味が余韻となって広がる。ビールに味わいを求める欧米人にサッポロの黒ラベルは評判が良いようだ。満足感の高いビールである。
ビア・テイスティングやビア・ジャッジング(ビールコンテストの審査)で「ドリンカビリティ(drinkability)」という言葉がよく使われる。drink+ability(実力、才能)=「そのビールが持つ力量」ということだが、具体的に言うと、ピルスナー・スタイルのビールの場合、「味わいがあって何杯も飲みたくなるビール」こそ「ドリンカビリティが高いビール」ということになる。
新しくなったサッポロの黒ラベルからは、品のあるホップと上質な麦芽の香りを感じる。特にホップのアロマは一段と華やかでノーブルだ。草原を渡る涼風のように爽やかである。いつまでもその香りに身をゆだねたいと感じる。
泡はムースのように優しく唇を撫で、口の中には苦味と甘味が心地よく広がる。頃合いのアルコール度数も満足感を与えてくれる。
炭酸の刺激が喉をくすぐり、苦味の余韻がそこはかとなく残る。すべての印象が「もう一口、もう一杯飲みたい」と感じさせてくれるのだ。実に味わい深い。
麦芽、ホップ、泡、炭酸の度合い、アルコール感…、そのバランスがよく、それがドリンカビリティの高さに繋がっている。
サッポロの黒ラベルは「ドリンカビリティが高いビール」すなわち「実力と才能を持った力量の高いビール」である。













