サッポロビール株式会社
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岩手・青森で恊働契約栽培 サッポロビールのホップ
「安全・安心でおいしいビールをつくるため、原料づくりからこだわりたい」と考えるサッポロビール。
サッポロビールの原料となる大麦やホップは、世界の優れた畑で育まれます。国内産ホップの主な生産地は北海道・東北エリア。近年は、青森県南と岩手県北のホップが注目を集めています。その取り組みをご紹介しましょう。
 
ホップは採りたての香りと旨さを損なわないよう、収穫後、乾燥・粉砕され、粒状のペレットに加工されます。
「おいしさ」と「安全・安心」は協働契約栽培のホップ畑から
 品質にこだわるサッポロビールは平成15年(2003)、世界でも類を見ない大麦とホップの100%協働契約栽培を始めました。原料づくりのため、サッポロビールと生産者が「一緒に考え、品質向上を目指す」協働契約栽培は、サッポロビール独自の原料調達システムです。
 協働契約栽培には、生産地と生産者がはっきり分かること、生産方法が明確であることが求められます。そして、もっとも重視しているのが、サッポロビールと生産者との交流。「おいしさ」と「安全・安心」を、サッポロビールとともに追求してくれる生産者であることが求められるのです。
 サッポロビールには、畑の専門家「フィールドマン」がいて、世界中の畑に足を運び、生産者とともに理想の原料づくりに取り組んでいます。
 ホップのフィールドマンとして、ヨーロッパのチェコやドイツ、日本の東北エリアを担当するのは、須田成志。青森県南と岩手県北の生産者による「岩手県北ホップ農協」とともに「おいしさ」と「安全・安心」を追求しています。
 須田は「青森・岩手の冷涼な気候はホップづくりに最適で、安定的に生産できることが魅力です。品質向上とともに、環境に対しての取り組みも行っている地域です」と、青森・岩手のホップ生産者たちを高く評価しています。
二戸市にある「岩手県北ホップ農協」内で、ホップの品質チェックを行う。
4月初旬。ホップ栽培の準備が行われる。今年のホップは土づくりからはじまる。
手間を惜しまず育てたホップ。収穫時の香りに喜びもひとしおです。
協働契約栽培の「お手本」 「岩手県北ホップ農協」
 ビールの本場のホップ畑を知るフィールドマンが「協働契約栽培のお手本」と呼ぶのは、農協単位の生産量が日本一の「岩手県北ホップ農協」。青森県南(13名)と岩手県北(24名)の生産者が所属しています。農林水産大臣賞を5回(10年間)連続で受賞した経験もある農協です。
 岩手県北ホップ農協は昨年、初めての試みとなった製品「サッポロ生ビール黒ラベル 東北ホップ100%」のホップを生産。新しい品種の栽培を行うなど、高い技術を誇っています。また、岩手県北ホップ農協が世界で初めて導入した、使用後は自然にもどる糸(ホップを巻き上げるときに使う、トウモロコシ原料の糸)を使用して、環境に負担を掛けない取り組みも行っています。
ビールの原料となる「球花」。香り高いホップがビールのうまさを引き立てます。
ホップ畑を歩く生産者とフィールドマン。フィールドマンの提案に熱心に耳を傾けます。
この日は収穫前ミーティングの日。ホップへの思いは生産者も同じです。
土壌、水、新しい品種…岩手・青森のホップ栽培
 岩手・青森のホップ生産者の中から、代表的な生産者をご紹介しましょう。
 岩手・軽米地区の生産者である大内蔵久さんは、平成20年度の岩手県特産農作物生産振興共進会(農林水産祭参加)の最高賞「農林水産大臣賞」受賞のホップ生産者。ホップ栽培すべての面で評価される賞の受賞経験者です。大内さんは「ホップは土地や太陽など、自然の恵みによってつくられる。私たちは、その手助けをするだけ」と謙虚に考え、土壌を数年がかりで整えるなど、ホップが育ちやすい環境を大切にしています。
 サッポロビールは、ビールメーカーで唯一、青森県内でホップを契約していて、田子町と三戸町に生産者がいます。ここでは田子町の生産者をご紹介します。
 須田フィールドマンが「きれいな畑です」と目を細めていたのは、立本弘さんのホップ畑。どのホップも同じような育ち具合で、健康的な緑色をたたえている畑を「きれいな畑」と呼びます。
 立本さんは自らのアイデアで、ホップ栽培に山奥の沢が水源である田子町の「おいしい」水を使用。日本で最も多く栽培される品種「信州早生(しんしゅうわせ)」をはじめ、サッポロビールが独自に開発した品種も元気に育っていました。
 今年からGAP(農業生産工程管理)の優れたところをサッポロビールの協働契約栽培に採り入れて、品質をさらに高めたいと考える須田フィールドマンの意気込みに、アイデアと高い栽培技術で応えていこうと取り組む、岩手・青森のホップ生産者たち。
 フィールドマンが「非常に良い出来が期待できます」と話していた岩手・青森産ホップを使った製品がお客様の元に届く日まで、あとわずか。10月27日には、サッポロビールが開発した、やわらかくてやさしい香りのホップを使った製品も発売されます。
春、ホップの成長具合を見る。「温かくなれば伸び具合も良くなるから大丈夫」とベテラン生産者として先を読む。
田子町のホップ生産者、立本さん。春の土づくりはもちろん、質の良いホップを栽培するため、工夫と努力を重ね続けています。
「私たちが作ったホップがビールになり、喜んで飲んでくれる消費者がいる。これほどうれしいことはない」と話す大内蔵さん。