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ホーム > お店とエリア > 近畿エリア(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山) > CITY LIGHTS 豊岡 > vol.03 人と人が繋がる映画館・豊劇

人と人との輪がつながる拠点を目指して。

豊岡劇場プロジェクトリーダー 伊木 翔さん

いき しょう
1987年、朝来市生まれ。但馬地方での音楽イベント「TAJIMA WAVE」を主催しながら地元でアルバイトをしていた時に、豊岡劇場の現オーナーに誘われ、2013年10月から豊劇新生プロジェクトに携わる。2014年からプロジェクトリーダーに就任。

伊木 翔さん

『映画館だけじゃない映画館』として再オープン

豊劇

——伊木さんがプロジェクトリーダーを務める豊岡劇場(通称豊劇)のリニューアルオープンまでの軌跡は、当時、様々な媒体で紹介されるほど話題になりました。まずは豊劇が再オープンするに至るまでの経緯を教えてください。

伊木 豊岡劇場(通称 豊劇)は、昭和2年(1927)に芝居小屋として始まり、その後は映画館として長年地域の人々に親しまれてきましたが、レンタルビデオの普及による入場者数の減少や、フィルムからデジタル化へ移行するための資金面の都合など、様々な事情が重なって時代の流れに抗うことができず、2012年3月末に閉館しました。しかし、この豊劇を復活させるために、現オーナーの石橋秀彦氏が2013年に始動したのが「豊劇新生プロジェクト」。その活動の輪が次第に広がり、クラウドファンディングなどでたくさんの方々に支援していただき、2014年12月27日に劇場をリニューアルオープンしました。

豊劇

——豊岡にとっての豊劇はどういった存在だったのでしょうか? そして、新たに豊劇をリスタートするにあたって、この場所をどういった位置付けにしたいと考えられたのですか?

伊木 この映画館は兵庫県北部唯一の映画館で、これが閉館するということは、気軽に映画を観られる、そして、文化に触れられる環境が一切なくなるということでした。映画館とは単に映画を上映するだけでなく、文化面を潤し、人と人とが交流する「場」でもあると思うんです。当時、豊岡の中心街は典型的な地方都市のシャッター街になり、まちの中心は車で行ける郊外へと移行していました。また、ネットを利用すれば、買い物でも何でもできるし、一見不便さは感じられません。けれど、人が集う場所がまちにあるということは、とても重要なこと。だからこそ、「豊劇新生プロジェクト」では、『映画館だけじゃない映画館』をコンセプトに、元々そこに存在して親しまれた映画館を活用することで、もう一度人と人との出会いがあり、それによって新しいものを生み出す場所にしたいと考えたんです。

豊劇

——そういった経緯を踏まえて、映画上映だけでなく、地域コミュニティーの形成とクリエイターの拠点をつくることにも注力されたのですね。

伊木 もう一度映画館を復活させるには、総人口8万人の地方都市では非常に厳しかったので、地域活性も考えて、地域コミュニティの形成とクリエイターの拠点づくりは必須だと考えたんです。実際、2014年の再オープン後は、映画上映以外に、ものづくりをする作家さんがここへ集まってくれたり、クラブイベントや地酒の試飲会、ショートフィルムの上映会など、様々なイベントが開かれたりと、ソーシャルな役割は果たせたと思います。

豊劇を取り巻く人たちと一緒に可能性を広げていきたい。

——2018年でオープンして4年経ちましたが、変わってきたことはありますか?

伊木 今は原点に返って、映画を大きな柱にして進めている最中です。もともと一つだった上映ホールを二つにしてプログラムも増やし、地域の人たちが映画文化に触れる場所として、地域の人たちに喜んでいただける場所にしていこうとしています。それを主軸にした上で、地域コミュニティやクリエイーターが集まる拠点として広がりをみせられたら。2018年には劇場向かいに「豊劇ハナレ」がオープンしたこともあり、そこでイベントを開催するなど、おもしろい企画が進められたらと思っているんですよ。

豊劇

——豊劇を拠点にして、新たな展開が始まりそうな感じですね。豊劇を取り巻く地域の人々も大きな支えになっているんでしょうね。

伊木 豊岡は顔が見える距離感におもしろい活動をされている人たちがいるまちで、可能性を感じさせます。こんな人と出会いたいと思っていれば出会える場所ではあるかな、と。例えば、飛騨高山で家具職人をした後に豊岡に帰ってきて木彫作家として活躍している美藤圭くんや、会社員をされながら但馬地域で音楽活動をされている平尾仁さん、昭和元年創業の老舗の和洋菓子店「豊の丘風遊菓 港や」で洋菓子職人として奮闘中の林佑輔くんなど、いろんな活動をされている人も多く、刺激になっています。

林佑輔さん・美藤圭さん

——ずばり、今後の豊劇が目指す先とは?

伊木 豊劇がリニューアルしてから来られていない方も多いので、もっともっと来ていただけるように、まずは地道に努力すること。それを踏まえて、映画を中心にしてまちの拠点としての役割を広げていくことでしょうか。都会にはない空間なので、ここを訪れて利用してくれる人たちと一緒に豊劇の可能性を広げていきたいですね。

豊劇ハナレ

豊岡劇場

1927年に創業し、兵庫県北部唯一の映画館として長年親しまれてきたが、2012年に閉館。その後、2014年に復活し、現在は映画上映のほか、地域コミュニティの拠点として生まれ変わる。また、2018年には劇場向かいの古民家を改修し、映画の上映会やイベントに利用できる多目的スペース「豊劇ハナレ」を開設。
≫ http://toyogeki.jp

CITY LIGHTS 豊岡 Photo Gallery Vol.1 ひとが輝くまちの風景