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ホーム > お店とエリア > 北海道エリア(北海道) > 北海道発 おいしい空間 第3弾 vol.1

北海道発 おいしい空間 北海道の4人の人気建築家・空間デザイナーと、飲食店経営者が、共に創り上げた空間で、北海道の食について、それぞれの想いを語り合うトークセッション。北海道の旬な経営者が続々と登場いたします。

第3弾 - 中山眞琴(nAナカヤマ・アーキテクツ) vol.1 勝山邸

第3弾のホスト役は、北海道の建築シーンの重鎮、nAナカヤマ・アーキテクツの中山眞琴氏。第1回目のゲストは、「ヨシミ本店」のオーナーシェフで、数々の人気みやげを生み出す勝山ヨシミ氏。今回は店舗ではなく、中山氏がデザインした勝山邸での対談です。

第3弾(全3回)対談ホスト 株式会社nAナカヤマ・アーキテクツ 中山眞琴氏第1回目ゲスト 株式会社YOSHIMI 勝山ヨシミ氏

0を1にする作業を積み重ねるものを生み出すという仕事には感性を刺激する空間が必要

中山最近はYOSHIMIのおみやげが好調ですね。業界のことはあまりわかりませんが、ボス(勝山氏の愛称)のようにここまでヒットを短期間に出せる人はいたんだろうかと、びっくりしているんですよ。1つ売れれば、それでいいやって終わらないところがすごい。次から次へ出している姿勢がすばらしいですよね。

勝山うちはレストランのほかに、お菓子やラーメンなどおみやげものも開発していて、今では流通・外販部門のほうが売り上げが高いのですが、自分から「これどうですか?」という企画を売り込んだことは一度もないですね。自分は料理人だというのがベース。料理人から発想するポテトチップスはこんな風ですよ…というのが、うちの商品なんですよ。

中山ものごとをデザインする人は、世の中をこう変えてみたいという思いが常にあると思うんです、極端な話。ボスの場合、こういうお菓子だったら、こうやったらもっと良くなるのに…っていう発想は日頃から持っているんですか?

勝山あるある。依頼された段階で普段思っていることを出していく。その代り、常にいろんなことを、ずっと考えているんですよ。そうすると、引き寄せるように依頼がある。

ガレージの様子がよく見えるエントランス。「奥のイスに腰かけ、アイデアを練ることも多い」と、勝山さん

中山どういうところで考えたり、発想はわくものですか?

勝山ものをつくり出す仕事は、0から1にするのが仕事。1を200とか300にする仕事ではないんですよね。そうすると、どうしても感性とかイマジネーションが必要で、そういう空間が大切になる。僕は味だけではなく、商品のデザインやネーミングも自分でするんだけれど、それにはどうしてもフェラーリが必要なんですよ。

中山ふたりとも車好きで、そんな話もよくしますが、この家はボスが持っているフェラーリを「家のどこからでも見えるように」というリクエストで、リビングや仕事部屋、階段からもガレージが見えるようなデザインにしたんですよね。

勝山何事も豪華であれば良い訳ではないですが、フェラーリはひとつひとつ手づくりの走る芸術品。フェラーリの中で20分くらい歯ブラシして、そこでね、ちょっとひらめくんですよ(笑)。先生に設計してもらった、車がいつでも見える家っていうのは、僕にとって新たな表現を生み出す場ですね。

すっきり広々したリビングスペース。その向こうにはキッチンが。料理人のプライベートキッチンらしく、さまざまな道具を見せるように収納する演出を

ベストを目指す瞬発力と、熟考の先にしか、オリジナリティは生まれない。

勝山先生もよく考えるタイプでしょう?

中山そうですね。考えに没頭していると、人の話は聞かないタイプですね。

勝山先生のデザインは真似がない。いいところ取りのデザイナーに頼んでも、どこか飽きちゃうんですよね。僕も、お客様も。先生の場合はとことん悩むから、いいものができるんじゃないかと思うんですよ。それで、先生の面白いところは、現場を何回も見に来るんですよね。「ここちょっとこうすれば、もっと良くならない?」って、現場で設計を変えることもよくありますよね。よりベストを目指すからなんでしょうね。

中山現場主義なので、そういうことはありますね。でも、改善するにもタイミングがあるので、もちろん、直せる範囲での指示ですけれどね (笑)。

勝山オフィス、この自宅を先生に設計してもらって、これからオープンする大きな物件も手掛けてもらって。どんな感じになるのか、今から楽しみですよ。

「僕の中では階段が主役なんです」と、中山さん。「階段は視線が変わるから次の展開がいろいろできるので、結構楽しい場所なんですよ。遊具と同じ。ワクワクする階段じゃなきゃダメ。気がついたら三階まで来ているという階段にしたかった。そこが狙いです」


「僕は毎日1杯目はビールと決めているんです。それも、クラシック!」と勝山さん


YOSHIMIのおみやげもの。北海道産ジャガイモを使った、スパイス&チーズが香る「ジャガJ」、特製ガラムマサラが味の決め手という新感覚のカリーせんべい「カリカリまだある?」、焼とうきび独特の風味にもこだわった「札幌おかきOh!焼とうきび」、北海道産とうきびピューレを贅沢に使ったショコラ「コレット」、北海道産バターの香りを生かした最新作「北海道クッキー」は、ORIGINAL北海道バター、苺ショコラ、小豆ショコラの3つの味が

大きなチャンスが眠る北海道。リスクを嫌わず、夢を持って第一歩を踏み出す大切さ。

中山そもそも、おみやげを開発するきっかけや思いは、どんなところにあるのですか?

勝山北海道のおみやげには、30年間君臨する御三家と呼ばれる三大ブランドがあるんですよ。売り場も三大ブランドを置いておくと安心するという発想もあった。それを変えたいというのが僕の考え。いろんな商品を開発して、気がつくと三大ブランドに近づいてきている。そうすると、お客様の選択肢が増えてくる。これが北海道の魅力に繋がると思っているんですよ。そして、自分でも食べたいおみやげが僕のテーマ。北海道の人に食べてもらいたい商品なんですよ。

中山ビールが進む商品が多いですよね(笑)。ボスは北海道の食の魅力について、どう見ていますか?

勝山日本全国どこの街にいっても、世界に行っても思うのは、北海道の食と観光のすごさ。まず食材がすごい。野菜や米、魚も質がいい。国内の企業や海外の市場が北海道の食材に注目するのがよくわかる。それだけビックチャンスがある訳ですよ。素材はすごくいいので、あとは流通の在り方とか、加工の在り方とか、そういうことを考えてやっていくと、北海道はどんどん強くなれるね。ただ、北海道の良さ、日本の良さが、世界でまだまだ認識されていないので、そこを伝える努力も必要だなぁと思うんですよ。

中山最近特に思うんですよ、若い人にもっと日本を好きになってほしい。芸術も文化もすばらしいすごい国だと僕もいつも思うので、もっと誇りを持ってほしい。自分の国の良さを知ることで、新たに発信できたり、自分自身も変われるところがあるのだと思うんですよ。

勝山そうですよね。僕はつい最近まで、こんな家に住めなかったし、車も持てなかったんですよ。39歳から料理をはじめて、もう死ぬほど苦労してきた訳。最初からデカイ仕事はできないけれど、夢を持たないと第一歩はない。若い人にはもっとね、世の中に関心を持ってもらいたい。いろんな人に会って、触れ合って、話して、食べて、そういうコミュニケーションは夢を与えてくれるんですよ。攻めないと先は進めないよ、と。何かやると必ず壁にぶつかるから。うまくいかないから、何とかうまくいくように頑張るんですよ。乗り越えた時にパワーになる。どんどん強くなるんですよ。そうなると見極めもできるようになるんです。そのためには挑戦が必要。リスクを嫌っちゃだめ。

中山確かにね。まずは動いてみることが大切ですね。画面の前に座ってばかりいないで、外に出て、体を使っていろんな人たちと共同作業を経験してみるといい。その点、うちの現場なんて、お勧めですがね(笑)。

[今日のおいしい空間] ヨシミ本店

対談場所は勝山邸でしたが、勝山氏のアイデンティティが詰まった1983年オープンのレストラン「ヨシミ本店」をご案内。旬の魚介や道産の新鮮な野菜を生かした独創的な料理の数々を楽しめる。席のレイアウトやインテリアにもこだわりくつろぎのひとときを演出。

北海道札幌市中央区南5西3 北専プラザ1F
TEL/011-511-7259
営業時間/17:30~翌1:00(金土~翌2:00、日祝~24:00、各々LO30分前)
定休日/無休
http://www.yoshimi-ism.com/
黒田農園 採れたて野菜のバーニャカウダ1100円

 [店舗設計会社] 株式会社nAナカヤマ・アーキテクツ

国内はもちろん、海外でも高く評価されている建築デザイン事務所。住宅、店舗、ホテルまで、手がける物件は幅広い。日本の美意識を常に念頭に置きながら、機能性や耐久性はもちろん、長い時間を経ても飽きの来ない、心や目を楽しませる本質的なデザインを追求している。

http://www.nanana.co.jp/
TEL/011-688-7111

小西 由稀岩浪 睦