サッポロビール株式会社
★SAPPORO
  • よくあるご質問・お問合せ
  • サイトマップ
  • マイページ
  • 会社情報
  • サッポログループ

ホーム > お店とエリア > 北海道エリア(北海道) > 北海道発 おいしい空間 第2弾 vol.3

北海道発 おいしい空間 北海道の4人の人気建築家・空間デザイナーと、飲食店経営者が、共に創り上げた空間で、北海道の食について、それぞれの想いを語り合うトークセッション。北海道の旬な経営者が続々と登場いたします。

第2弾 - 東口圭(ARCHI-K 株式会社) vol.3 maruyama 檀

第2弾のホスト役は、話題の人気店を次々デザインする若き建築家、archi-kの東口圭氏。第3回目のゲストは、「maruyama檀」の店主、高橋美穂さん・奈穂さん姉妹。高校の後輩で、食べ歩きを共にするという3人の対談です。

第2弾(全3回)対談ホスト ARCHI-K 株式会社 東口圭氏第3回目ゲスト maruyama檀 (左)美穂さん(右)奈穂さん

客目線とデザインの遊びその融合から生まれた非日常を演出する空間。

奈穂高校時代から知っていることもあって、お店をやるなら圭さんにデザインをお願いしようと。ほかの方は考えていなかったですね。

東口最初から要望がかなり明確だったんですよね。

美穂普段なら圭さんのセンスを信じて丸ごとお任せするお客さんばかりなのに、信じていない訳ではないけれど (笑)、あまりにもこうしたいという気持ちが強かったんですよね。

奈穂自分たちが働きやすいようにとは一切考えず、お客様が来た時にこのほうがいいという要望が多くなってしまって。スタッフと話せるように、タイプの違うカウンター席を2ヶ所ほしい、とかね。

東口私はそこを整理しただけ。ちょっと悩みましたけれど、基本的にはあっという間にプランができたと思います。檀はカウンターが2本、テーブル席もタイプ違いで2ヵ所に配して、1軒でいろんなシチュエーションを楽しめる提案をしたんですよね。

美穂私たちはお客様の使い勝手を優先させてしまうので、デザイン的に見るとちょっと面白みのない発想になりがち。全体の中でほんの少し不便な部分があったとしても、お客様が普段味わえない時間をデザインの面で提供することに意味がある…と勧めてくれたんですよね。飲食店ではそこも大切だなって、後々よくわかりました。

奈穂ふたりの思いと圭さんの提案がうまく融合できたのが、良かったのかも。お客様から「いいお店だね」っていわれることが多いのは、そうなんだと思います。

奥のテーブル席は可動式のパーテーションで個室にもできる。また人数によってはテーブルの配置が異なるため、照明も可動式にアレンジするなど細やかなアイデアが随所に見られる

L字の空間を生かした店内は座る席によって雰囲気が異なり、何度来ても楽しい空間に。

東口今年の夏でオープン3年。まさかカウンターの上にこんなに食器を置くとは思っていなかった(※檀では器を重ねて置き、見せる収納で演出)。お惣菜をちょんと置くくらいかなぁと思っていましたから。

奈穂最初は反対されたんですよね。表面をピアノ塗装をしているので、そこを見せなければこのカウンターの意味がないっていわれたんです。今や塗装も傷だらけ。

東口想定外でしたね(笑)。カウンターの赤いアンティーク・タイルも、強い要望で使ったんですよね。自分では選ばない色だけれど、後から見ると入れて良かったと思います。

奈穂ヨーロッパのタイルだけど漆みたいな色合いで、どうしても使いたかったんですよね。

美穂私が気に入っているのは、入り口に2枚ガラス扉があって、夏は1枚開けておくんですが、外から眺めると中で作業している様子がぼんやりと、あたたかい灯りの中で見えるの。これが結構好き。

東口いつも自分が客として食べに行く時は遠慮するけれど、奥のほうに座ってカウンターを眺めるのもいい。

美穂そこもいい! 空間のつくり方も調度品もかなり考えて選んだので、どこも思い入れがある。

奈穂どこに座っても嫌じゃない席にしようと考えましたよね。その通りになったので、ここが好きというポイントをひとつに絞れないですね。

さまざまな表情を持つ店内。入口すぐのカウンター席。カウンターの上の赤いアンティーク・タイルが印象的。その上には食器を飾り演出。

ハイチェアのカウンター席。「ここが一番スタッフとの距離感が近く、会話を楽しんでいただけます」と、奈穂さん。

東口さんが気に入っているという一番奥の席から眺めた店内。


「私に食べ歩きの楽しさを教えてくれたのは、このおふたりです」と、東口さん。高校の先輩、後輩として出会った3人は20年以上のつきあい

レベルの高い札幌の食シーン。個性を表現することでもっとおいしく楽しく。

東口おふたりは食べ歩きにもよく行っていますが、札幌の飲食店に対してどういう風に感じていますか?

奈穂札幌は天ぷら屋さんなど専門店が少ないのは残念ですが、全般的においしいお店が多いと思うんですよ。東京に行くとレベルが違う、こんな料理は食べたことがないというスペシャルなお店はたくさんあるけれど、普段使いできるお店でいうと、札幌はおいしいと思うことが多いですね。

東口いつも札幌でおいしいものを食べているので当たり前になっているけれど、札幌を離れると、札幌のお店のレベルや北海道の食材の良さを改めて感じます。ビールもそう。ニューヨークに住んでいた時に飲んだビールの味とは全然違う。北海道で飲むほうが断然おいしい。

奈穂前に勤めていたお店で、「クラシックないの?」って言われることが多かったんですよ。それで今回念願かなってクラシックの生ビールを置くことに。

美穂道外の方はもちろん、地元の方がお客様を連れて来た時に飲ませたいという声も多かった。レギュラーで北海道限定発売のビールって、ほかにはないですよね。ずっとそうあってほしい。

奈穂今はどこででも、同じものが食べられる時代じゃないですか。北海道でしか味わえないものが、もっとあってもいいですよね。うちもそうありたいなと思います。

東口空間もそうですよ。デザインもそうありたいと思います(笑)。

美穂さんが気に入っていると話すエントランス。アンティークなドアを2つ開けると店内に(写真右)。maruyama檀では一品料理からコースまで、多彩な料理を揃えている。「メニューを見て選ぶのも楽しいのですが、予算や好みを伝えておまかせにしてもらうのもお勧めです」と東口さん

[今日のおいしい空間]  maruyama檀

円山地区にある創作和食店。和食に今の感覚を添えた季節の料理は、真似てみたいセンスの良さ。盛り付けの美しさはもちろん、料理が一層映える器を含め、味と雰囲気を楽しめる大人のための空間。「季節ごとの料理を楽しめる店。予算や好みを伝えおまかせで頼むのがおすすめ」と東口さん。

北海道札幌市中央区南5条西24丁目 第17藤栄ビル1F
TEL/ 011-206-1132(予約が確実)
営業時間/18:00~翌1:00
定休日/日曜または月曜(お問い合わせを) 
生ビール550円、お造り盛り合わせ2300円~、季節の手毬飯650円、おまかせコース7品4500円~

[店舗設計会社] ARCHI-K

東口圭氏を中心に、店舗・事務所デザイン、住空間デザインを手がける建築デザイン事務所。単に美しいだけではない、使い勝手、使い心地の良さを兼ね備えた機能美を追求。リノベーションのデザイン力にも定評あり。素材の本質に寄り添い、その魅力を引き出した質の高い空間づくりを大切にしています。

http://www.archi-k.com/
TEL/011-530-1618

小西 由稀岩浪 睦